能登のゆべし食べた~い!帰宅して、まず「ゆべし」を検索した。なにせ初耳の食べ物だったので。色々種類があるそうだが、和菓子タイプより珍味・保存食タイプに関心あり。・・・・というのは置いといて(笑)、刀ではなく包丁で加賀藩に仕え明治維新まで代々存続できた武家の話というより、意外にも夫婦の話だった。お家騒動と饗応の宴を背景に、安信(高良健吾)と春(上戸彩)が本物の夫婦になっていくといった感じだ。武士の矜持を捨てきれない安信の若さや、料理上手の出戻り娘春のしっかり者加減がメインなのだが、お貞の方(夏川結衣)と大槻(緒形直人)のエピソードや、大槻側について決起する今井(柄本佑)とその妻佐代(成海璃子)の運命や、安信の両親(西田敏行と余貴美子)のキャラクターも面白く楽しかった。料理はあまり美味しそうには見えなかったが、饗応の宴の膳の数々、大皿の品々には迫力があった。でも、印象に残るのはゆべしである。上戸彩がもう少し芝居が出来れば感動もできたろうに、そこは残念なところだった。
監督:朝原雄三
(2013/12/22 TOHOシネマズ高知1)