ぼくのおじさん

ゆるゆるでうとうと。(うとうとは、ほんの少しだった。)
登場人物の名前といい、言葉づかいといい、昭和の匂いがそこはかとなく漂う。ぼくのおじさん(松田龍平)は、昭和ならでは許されるキャラクターなのかもしれない。兄一家に居候し、週一の大学講師以外はぐーたら日々を過ごし、甥を守らず守られて、「いいとこないじゃん」と思った私は平成の世にどっぷりまみれ、効率主義の金畜生になっているのだろう。おじさんは何かというと、カントの辞世の言葉をドイツ語でつぶやく。「これでいいのだ」・・・・それってバカボンのパパじゃーん(笑)。世知辛い世の中、一時の休息を映画館で。そんな1本。
(2016/11/03 TOHOシネマズ高知1)

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