サイド・エフェクト

うひー、怖かった。
何が怖いって精神科医のジョナサン・バンクス(ジュード・ロウ)が処方した薬の副作用で、患者のエミリー(ルーニー・マーラ)が殺人を犯したことではなく、バンクスが事件がらみの医者となったことで「あなたは疵物なのよ」と大家さん(?)に診療所を追い払われ、友人と思っていた医者仲間にも見放され、彼が頼んでも薬の処方さえしてくれなかったことだ。世の中こんなものなのか?人間ってこんなに冷たいものなのか?と私などは(それほど親切でも温かくもないくせに)疑問に思うのだが、そういうことをいかにも普通のように淡々と冷静に描く監督だからソダーバーグって苦手なのだ。辞めるって言ってたのにいつ辞めるのだ(早く辞めろ)。と言いつつも、風景の中のとあるビルにカメラが寄って、一つの窓から入って行くと血痕が・・・・というオープニングと、エミリーが外を覗く窓からカメラが引いていって、その建物の全体をとらえ、更に引いていって、とある町の風景になるエンディングが映画のセオリーどおりで上手いなぁと感心させられた。

お話は、形勢逆転のどんでん返しが面白く、なかなかのサスペンスだった。収穫は、ヴィクトリア・シーバートを演じたキャサリン・ゼタ=ジョーンズ。もともと好きな俳優なんだけど、なかなかイイ役で楽しませてもらった。キスシーンの横顔なんか可愛かったなぁ。さらに色んな役で観てみたい人だ。というか、色んな役ができそうなのに放っておくのはもったいないでしょう。

SIDE EFFECTS
監督:スティーヴン・ソダーバーグ
(2013/09/11 TOHOシネマズ高知8)

「サイド・エフェクト」への2件のフィードバック

  1. お茶屋さん、こんにちは。

    昨日付けの拙サイトの更新で、こちらの頁をいつもの直リンクに拝借しているので、報告とお礼に参上しました。

    何の副作用かと思いきや、これかよってなコワさには、ご指摘のように薬のコワさ以上のものがありましたよね。なかなか巧いタイトルだと思いました。キャサリン、素晴らしく効果的な配役でしたね。キスシーンの横顔に言及されるとは、意表を突かれましたが、流石ですな、同感です。

    どうもありがとうございました。

  2. ヤマちゃん、どうも~。
    リンクしてもらえるとは意外でした~。特に良いところのない感想ですのに(?)、と思ったら、そこでしたか。なるほど(^o^)。「サイド・エフェクト」だもんね。まこと本筋の殺人より怖かったです。
    リンクとその理由、どうもありがとうございました。

    そうそう、キャサリンは『レッド リターンズ』もよかったですよ!!!
    ついでにイ・ビョンホンも可愛いカッコイイ!
    出演者みんな、好きです~。

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