バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)

ドコスコ、ダンダン。ドラムがいいね!自分に合う映画は、始めの5秒でわかる。話はシンプル。承認欲求(愛されたがり)のお話と受けとめた。単純な話だけに台詞の深さや表情の豊かさが生きてくる。結末は破滅か否かのサスペンス。かなりドキドキさせられた。自分を認めてほしいという願いは誰もが持っているだろうけれど、ドラッグの吸い殻をみつけたとき、娘(エマ・ストーン)の心配より、スキャンダルとなって自分の仕事がダメになることを心配するほど利己的なのには(仕事優先で離婚もしているし、娘に残すはずの私財を投げ出しての公演だし)、私には共感できるところがほとんどないと思った。ただし、自信のない自分をもう一人の自分が叱咤激励する図はわからないではなかった。でも、何が描かれているかより、どう描かれているかの方が面白い作品だ。一筆書きをこよなく愛する私としては、映画で一筆書きを目にできてワクワクした。アカデミー賞で作品賞、監督賞を受賞したそうだけど、マイケル・キートンに主演男優賞を獲らせてあげたかった。

追記:中島敦の「山月記」っぽいところがある。

BIRDMAN OR (THE UNEXPECTED VIRTUE OF IGNORANCE)
監督:アレハンドロ・G・イニャリトゥ/撮影:エマニュエル・ルベツキ/音楽:アントニオ・サンチェス
(2015/04/11 TOHOシネマズ高知9)

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