ゲティ家の身代金

映像のリドリー・スコット健在。冒頭、孫ゲティ(チャーリー・プラマー)がこちらに近づいてくるその後ろを、エメラルドグリーンの路面電車が通り過ぎるのだが、「いいねイイネ!」と思った。孫ゲティが逃げ回るクライマックスといい、冒頭といい、匂うような夜のシーンだった。

誘拐された息子を救出しようとする母(ミッシェル・ウィリアムズ)の奮闘は当然として、祖父ゲティ(クリストファー・プラマー)のケチぶりはなかなかのもの。まあ、こういう人もいるだろうなと、あまり驚きもしなかった。
驚いたのは孫ゲティの身柄と身代金の交渉権(?)を引き継いだ組織。誘拐も皆でやれば怖くないというか。坊ちゃんには何の恨みもございませんが、町の仕事なので・・・・みたいな(^_^;。
お金はあっても誰ともつながらない富豪と、お金でつながる町のみんな。普通の母子はふっとんでしまった。
(2018/05/26 TOHOシネマズ高知5)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です