ガーンジー島の読書会の秘密

タイトルだけで観たくなる(^o^)。そして、タイトルどおり、若き作家ジュリエット(リリー・ジェームズ)がガーンジー島に取材に赴き秘密を解明していく話で、期待を裏切らない面白さだった。原題は「THE GUERNSEY LITERARY AND POTATO PEEL PIE SOCIETY」でセリフの中でも出てくるので、聞きながら「皮むき器をピーラーって言うのは皮がピールだからかぁ。」とどうでもいい発見をした作品でもあった。

こういう作品を英国の若者が観て、第二次世界大戦時にイギリス海峡の島もドイツに占領されていたことを知るのだろう。私も初めて知った。この作品には、空襲後の惨状、疎開、占領下での食糧などの没収、飢え、外出など行動の制限、敵兵との交流、密告、抵抗、密告者の末路、戦後も続く悲劇など、戦闘以外の戦争が網羅されているのではないだろうか。
米軍将校のマーク(グレン・パウエル)という婚約者がありながら、島の農民ドーシー(ミキール・ハースマン)と惹かれ合っているジュリエットの恋の行方は!?という興味もあり。1本で2度おいしい。というか、もっと本を読んでいたら3度おいしかったかもしれない。

敵の占領下、飢えていた時代に読書という心の糧を得た人たち。古本の新旧の持ち主という縁で繋がったジュリエットとドーシー。本を引用した手紙で真意が伝わるという妙味。そして、取材はしても書かないという約束を破ってまで書かずにいられなかった占領下の島と読書会の面々の物語は、読書会に贈られて公表はされていないけれど、時が経てば公表されると思う。そうしないと忘れ去られ、なにもなかったことになってしまう。仮に公表されなくても本はタイムカプセルの役割を果たしてくれるはずだ。そのときは、未来の人と過去の人をつなぐ役割をするわけだ。本で繋がるってイイネ。紙の浪漫の物語。
(2020/10/28 シネマサンライズ 高知県立美術館ホール)

「ガーンジー島の読書会の秘密」への2件のフィードバック

  1. ジュリエットの出会う三人の男性が、それぞれに魅力的でしたね。編集者、農夫、軍人が、男性の寛容、優しさ、華やかさをそれぞれ体現していたように思います。(女性にとっては、三度美味しいアーモンド・チョコといったところではなかったでしょうか。)お茶屋さんが言われるように、こういう映画が中高生にとって戦争を知る導入になっいけばいいと思うのですが・・。

    社会性もある、良質のハーレクインロマンスという印象でした。

  2. そうですね!>ハーレクインロマンス
    ジュリエットは物書きの割に鈍感なところがあって、三人の男性の繊細さが際立っていました。
    みんな魅力的でよかったです。三色パンみたい(笑)。
     クリーム:編集さん
     ジャム:軍人さん
     あんこ:お百姓さん

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