大コメ騒動

面白かった。
男性は「女性は偉い」と言う。その男性たちは下駄を履かせてもらったうえに人の足を踏みつけていることに気づかずに言っているのだと思う。そして、男性は武士は食わねど高楊枝的に武士であることを強要されている不自由さにも気づいていないのではないか。例えば、女性は感情的だというのは、そういう感情表現を許されていない男性の不自由さと表裏一体だろう。更に、多くの女性もそれらのことに気づいていないのではないか。・・・・と長い間思っていた。現在も女性の置かれている立場は米騒動のあった百年前とあまり変わらないけれど、近年、女性自身が変わってきて「やっとここまで来たか」と感じている者としては、この映画も喜ばしいものである。登場人物のセリフに肯けるところが多く「わかってるね!」という感じだったので、脚本とかに女性が絡んでいるんじゃないかなと思ったらプロデューサーと脚本などが女性のようだ。
も一つよかったことは、社会的に何かを変えようと思ったら一人では困難であり、仲間と繋がらなくてはいけないということと、繋がろうとすると仲間割れをするように仕向けられるということが描かれていたことだ。仲間割れを脱するには話し合い(腹を割ること)が必要なことも描かれていた。なにやらタイムリーな映画のような気がする。
(2021/04/24 あたご劇場)

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