バズ・ラーマン監督らしいキンキラキンで面白かった。作り手のエルヴィス観だろうけれど伝記映画としても面白かったし(黒人居住区で育ったとか、マネージャーに搾取されていたとか初めて知った)、音楽映画としても大変よかった。社会的な背景も自然と描かれていて、ラーマン監督の最高傑作ではなかろうか(?)。
いっしょに観た妹も楽しんだ様子で「休憩するところがなかったね」と言っていた。なるほど、休みどころがないのはラーマン作品の特徴だ。
キング牧師やロバート・ケネディの暗殺事件のところでは、日本で先頃に起こった恨みによる射殺事件のことが頭をよぎり映画の世界から現実に引き戻された。
トム・ハンクスが演じた詐欺大佐を抜きにしてもショービジネスの世界でスーパースタアとして生き残っていくのは並大抵のことではないのだなあと、しみじみ感じさせられた。自然とマイケル・ジャクソンが思い浮かんだり、マドンナはえらいと改めて思ったり。本作のエルヴィス(オースティン・バトラー)はやさしいし、海千山千の世界を渡るには無垢な感じがした。どうしても戦略が必要な世界というか、欲が絡んだ世界であることに自覚的でないと才能だけでは潰されかねない。
本物のエルヴィスが最後に登場した。晩年のせいか目に力がなく身体もむくんだようになっていたが、大変魅力的で、かつ、その歌唱に圧倒されて涙が出そうになった。本当に歌のパワーってすごい。
(2022/07/18 TOHOシネマズ高知2)
最後の本人の歌だけでも聞きにいきたいです。
新作映画から遠ざかっててさびしい…
お茶屋さんの感想読むと映画行きたくなりますね。
ムーマさん、いらっしゃいませ。
私も少し映画から遠ざかっていました。今月は『エルヴィス』しか観ていません。3時間くらいの作品ですが、時間を感じさせませんね。
>お茶屋さんの感想読むと映画行きたくなりますね。
ほんまでっか!?(^o^)
もし、行かれるようでしたら、意外に可愛らしいエルヴィスをお楽しみに。
さっそく観てきました~(きゃっほう!)
ラーマン監督作品の中で一番好きです。
不思議なことに、音楽も(音が大きすぎなくて)
気持ちよく最後まで観ていられました。
エルヴィスは善良(無垢?)で素朴な男の子で
可哀想なところもいろいろあったけど
ほんとにほんとに可愛かった~
(ハンクスの大佐まで可愛いのにはビックリ(^^;)
最後の本物エルヴィスの歌も良かったです。
たとえ息が続かなくても、若い頃の声とは違っても
神さまからの(音楽の)ギフトが
熾火になって残ってるのが感じられて
私も胸が詰まりました。
音楽映画ってやっぱりいいですね~
観にいけて良かった。ありがとう!(^^)
わー、ご覧になったのですね。書き込み、ありがとうございます。好評でほっとしました(^ー^)。
お母さんが亡くなったとき、ぐっすんしているのが可愛かったですよね~。大佐も悪い人に見えなくて困りました(笑)。
私は俳優で映画を見ることが多くて、ラーマン監督作品では「ムーランルージュ」が一番好きなのですが、本作はとても心がこもっているような気がしています。キンキラキンもよかったし。
熾火、すてきな表現ですね(^^)。
楽しんでいただけて本当によかったです。