オンシジウムの株分け


本日は、いただいたオンシジウムを株分け。
昨夜、色んなサイトで蘭の植え替え方法を予習して、今朝、素焼きの鉢と水苔を買ってきた。よく見ると鉢はイタリア産で水苔はチリ産だった。
鉢から簡単に株を取り出せるかと思ったら、そうではなかった。予習で見たサイトでナイフを使っていたのは、そういうわけか。古い水苔を取り除き、株を分けるのも手こずった。根を傷つけないようやさしく扱うなんて無理。でも、土じゃないので虫がいないのはイイと思いながら黙々と作業して、終に一鉢が三鉢になった。植え替え・株分けの適期は4月なので、失敗の確率は高そうだ。

小さな園芸館-オンシジウム(特徴)
小さな園芸館-オンシジウム(管理)
洋ラン専門店くろやなぎ農園-洋ランの植え替え方をお教えします
Dendrobium Blog-デンドロビュームの植え替え(水苔で植える)

メモ

  • 4月に友だちからもらったハツユキカズラとディモルフォセカは、ハツユキカズラその1は元気。その2は思わしくない。ディモルフォセカは下の葉っぱがよく枯れるが、なんとか生きている。
  • 5月に挿し木したローズマリーは、2本成功。鉢植えと地植えにした。
  • アロマティカスの挿し木9鉢、100%成功。
  • 金木犀の挿し木は、真夏に行ったせいか全滅。
  • 9月上旬のシクラメンの植え替えは、おそらく失敗。現在、球根に白いものが発生し、植え替えから一月経つのに葉っぱが出てこない。
  • 9月の中頃に鉢に種まきしたチャイブも失敗。たくさん芽が出て5cmくらいには伸びていたが、水遣りの水圧が強烈すぎたせいか、バッタリ倒れて起き上がってこない。芽が出たときは、種の中にこれが入っていたのかと不思議で、生命の神秘を感じた。余った種を庭に適当にまいたので、どれかが育ってくれたらなぁ。
  • 先週はクリスマスローズに駆逐され、消えかけているギボウシを救出。小さくなっていたが、株分けできた。地植え2株、鉢植え1株。

田辺さん

還暦のお祝いに
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生前の田辺さんに「お葬式は伊勢崎町の教会でやるから来てね」と招待されていたので(仮に招待がなくても)行ってきた。お堂に入りきれないほどの人が集まっていた。牧師さんは、強烈な個性の人、子どものように純粋な人と語った。また、お友だちが語ってくれたエピソードで、風に舞いあがったチラシを追いかけて車の行き交う電車通りへ飛び出したというのには、皆が思わず笑った。

私の職場では「映画のおじさん」でとおっていた。仕事中だから気を遣ってくれて、なるだけ短時間で、ささやくようにして映画の案内をしてくれた。それでも核心めいた話になると自然と大声になった。
田辺さんから信じられないような話を聴くこともあった。例えば、小夏の映画会で『海と毒薬』を上映したときアメリカ人が来ていて、映画の中で日本人が米兵を生体解剖していたことについて、「そんなことをしていたのか!」とものすごく怒られたと言うのだ。それで、「ごめんなさい、ごめんなさい」と謝罪して、「二度とこんなことがないようにしますから許してください。」と謝り続けたそうだ。もし、その方がこの一文を読んでおられたら、事実と違うと思われるかもしれない。ただ私は田辺さんにとっては、このとおりだったのだと思う。感じたことを感じたとおりに話す、自分の心に正直な人、それが田辺さんだった。

田辺さんを主人公に映画を作ったら、きっと上質の喜劇になると思う。下手な喜劇は笑っておしまいだが、本当の喜劇は人に生きる力を与えてくれる。窪川での原発騒動、離婚に裁判。頭を抱える大変な出来事なのに、田辺さんだとお腹を抱える出来事になってしまう。長年の自主上映活動での友人知人の他にも様々な交流があり、各所で田辺オーラを発し、旋風を巻き起こしていたことと思う。経済的には苦しいと思われ、持病もあったのに、これほど豊かな人生があるだろうか。今は涙も出るが、思い出すたび元気をもらえる人だと思う。
(シネマ・スクウェア 2016年9月号)

追記

シネマ・スクウェアには、ヤマちゃんとシネマ・サンライズのガビーさんの追悼文が載っていた。
掲載文とは異なるかもしれないが、お二人ともwebにもアップされているので、ぜひ、ご覧ください。
ヤマちゃん九月十日に急逝した田辺浩三さんのこと。
ガビーさん追悼 田辺君へ

追悼文を書くときは、様々なことが思い出されて泣けてしょうがなかった。書いたら字数オーバーで泣く泣く削った(笑)。

私から芸術家と言われて田辺さんは大層喜んでいた。他の人から「あんまり、おだてられんでー」と言われたこともあった。だけど、本当にそう思ったんだからしょうがない(笑)。還暦のときの上映会では、赤い頭巾にちゃんちゃんこで、自主上映は自己表現だと思っているのでこんな格好でやりますと言っていた。そのレベルなら私は「アーティスト」くらいに思う。「芸術家」は私にとってちょっとニュアンスが異なるのだ。芸術家には一種の狂気がある。上映したい作品(というのは田辺さんにとっては主に他者に観てもらいたい作品(園子温作品は田辺さんが観たい作品))があってもフィルム代がないから、なかなか叶わない。それでも何とか上映しようとする情熱と行動力が凄まじかった。描くしかない、描かないと死んでしまうゴッホと同じだと私は感じたのだ。だから、小夏の映画会最後の上映会で「あらたな形でまたやろうと思っている」と話していたとお葬式のときに聴いて内心「やっぱり」と思った。本当に最後の上映会になるとは思ってなかった。

田辺さんは他人の言うことを聴かないというのが定説となっている。これは私が感じていたこととは違う。私は田辺さんは対話ができる人と思っていた。オフシアター・ベストテン選考会でも他の人の意見を聴いたうえで、異なる意見を述べていた。私の印象では他人の言うことを聴いているが頓着しない感じだ。うえの『海と毒薬』のエピソードは頓着しないわけにはいかないケースだが、「聴かない」人であれば「二度とこんなことがないようにしますから」とはなかなか言えないと思う。暴力や争いが嫌いで苦手だからこそ、聴けて話せるようになったのではないだろうか。そんな田辺さんを密かに尊敬していた。

あとはちょっとしたことだが、追悼文に書きかけていたのは、インドと追悼上映と誰が田辺さんを演じるかということ。
数年前に念願のインドに行ってきたと言ってお土産を二つもいただいた。インド!?本当のインド!?と驚いた。旅先で私のことを思い出してくれたのね。旅のお土産は嬉しいものだ。田辺さんにはいろんなものを頂くばかりで終わってしまった。
もし、追悼上映会があるなら作品は何がいいかな。反核原発がらみで『生きものの記録』とか、田辺さんが好きな映画なら『フォロー・ミー』。他にも好きな映画はたくさんあったろうけど、もっと聴いておけばよかったなぁ。
田辺さんを主人公に映画を作るとして、誰が演じるか。これは楽しい難問だ。
亡くなった後も楽しませてくれる。やっぱり希有な人だ。

地獄の黙示録

圧倒的な音と映像、めちゃめちゃピッタリのドアーズ「The End」、ゆったりとしたテンポ、まさしく「映画」を堪能するという感じで、やっぱり面白かった。10年ほど前に見た特別完全版は、フランス人プランテーションと不時着したプレイメイツとラストの殲滅シーンが追加されていたため3時間を超えていたが、今回はおよそ2時間半。よくしゃべるカーツ(マーロン・ブランド)の言っていることは、ほとんど理解できず、またしても難解な・・・・と思って映画館を後にしたが、そう難しく考えなくていいのなら「狂気の素は恐怖」ということが描かれていたように思う。なにせ、1番最初に登場したウイラード(マーティン・シーン)を狂っていると思ったのも束の間、次々と狂った人が現れるものだから、ウイラードなんかまともに思えてくる。人を狂気に陥れるもの、それが「ホラーだ、ホラーだ」ということなのだろう。そういう風に単純化すると、「カーツさん、そこまでせんと、それがわからんかったの?」とカーツのありがたみが薄れるけれど、なにせオペラだから、大層に描くほど面白い。

それにしても、恐怖を感じる神経が切れているとしか思えないキルゴア(ロバート・デュバル)の、戦場での適応力(^Q^)。カーツは神経過敏の詩人で、頭脳明晰な哲学者で、現地の人を集めて壮大な実験を行う科学者。職業選択を誤っている。

時間があれば、「地獄の黙示録」すごろくを作りたい。手前がふりだし(サイゴンのホテルでゴロゴロ)で、河を遡って行き、一番奥(用紙の上の方、黙示録を小脇に抱えて)があがりだ。河口でキルゴアとサーフィンをしたり、虎と出会ってあわてて逃げたり(六つ進む)、楽しい双六になりそうだ。
(2016/08/31 あたご劇場)

シクラメンの植え替え


シクラメンは、日光が大好き。でも、暑いのは苦手。
シクラメンは、お水も大好き。でも、蒸せるのは苦手。
原産地が地中海とか中東なのだそうで、蒸し暑い日本の夏は向いてない。

2014年に買った鉢は、翌年の夏をなんとか越して、7枚の葉っぱ(七人の侍と呼んでいた。)が残り、十くらい花が咲き、花が終わる頃には、四銃士、三銃士、子連れ狼(若葉の芽が出てたりしていた。)と葉っぱの数は減っていき、ついには丸坊主となり、今年の夏は水を切って休眠状態で越した。
球根が硬ければ大丈夫という園芸家の言葉を信じ、一応硬かったので今朝、植え替えをしようと鉢から取り出したら、やけに軽く、思い切って押したら陥没した。中が空洞になっていて、完全にお陀仏だった。

昨年12月に買った鉢は、8月に花が咲いた。葉っぱの芽も蕾も茎の元に小さくいくつも出てきていた。しかし、咲いた花は、スズランのように下向きのまま。あっという間に葉っぱが枯れて、8月下旬には丸坊主となった。
こちらの球根は硬く、根は毛むくじゃらに張っていた。土を落として根を半分くらい切って、もとの鉢に新しい土で植え替え完了。来月から肥料をやって、上手くいけば年が明ける頃には花が咲くはず。

わかったこと。
夏は毎朝、水を遣ってもいいくらい。蒸せるのは苦手と聴いていたので、2、3日に1回水遣りをしていて枯れた。
植え替えは、葉っぱがあってもなくても毎年9月に行うべし。←ネット情報でも実感としても。