四国フィルハーモニー管弦楽団創立25周年記念演奏会

楽しかった!よくまとまったオーケストラだと思った。アマチュアってすごいなー。トヨタコミュニティコンサートは今回だけでなく、全国のアマチュアオケを応援して演奏会を開いているそうだから、日本にはハイレベルな演奏を聴かせる楽団がたくさんあるということだろうか。昔の田舎歌舞伎も全国の村々でハイレベルな上演をしていたのかもしれない、などと想像が飛んでいった。

ヴァイオリン協奏曲のゲストは五嶋龍とのことで、私はヴァイオリニストで五嶋と言えばみどりちゃんでしょうくらいしか知らなかったのだけど、解説の三枝さんによるとこの人のお陰でホールが満員になったのだとか。帰宅して調べたらみどりちゃんの弟だった。24才で東大卒で天才ヴァイオリニストでイケメンと紹介されたものだから、なぬ、天は二物以上与えたかと構えて聴き始めたが、とてもよかった。楽器がよく鳴るし、音色が多彩だし、何より伸び伸びしている。クセがなく、ゆとりがあるようにも感じて、年季の入ったベテランの若々しい演奏みたいと思った。

ブラームスは30年くらい前にN響の演奏で交響曲を聴いて、同じフレーズをいやというほど繰り返すとは粘着質なヤツ(嫌い)と思っていた。だけど、クララ・シューマンの映画を観て、彼がクララをずーっと好きだった(イケメンだった)ことを知り、粘着質にも種類があるよねとちょっと好感を持ち、この日の協奏曲では、ヴァイオリンて色んな音が出る不思議な楽器だと思っていたけど、色んな音色をいっぺんに聴けるよう作曲したブラームスも偉いと思うようになった。(まだ好きになったわけではない。)

三枝さんが「ベートーヴェンは凄いんですよ」「音楽は芸術だと初めて言った人なんですよ」「とにかく凄い人なんですよ」と言うのでやたらと嬉しくなった。そして、第5番を「運命」というのは日本だけ、大正時代にレコード屋さんが宣伝のため言い始めたと教えてくれた。
第2楽章、第3楽章と「あれ?初めて聴くかも(^_^;」と思ったのはないしょ(笑)。

指揮:澤和樹
ゲスト:五嶋龍(ヴァイオリン)、三浦章宏(コンサートマスター)、広田智之(オーボエ)、三枝成彰(お話)

歌劇「ウィンザーの陽気な女房たち」序曲(ニコライ)
ヴァイオリン協奏曲ニ長調作品77(ブラームス)
交響曲第5番ハ短調「運命」(ベートーヴェン)
アンコール:トリッチ・トラッチ・ポルカ(ヨハン・シュトラウス二世)

(2013/01/27 県民文化ホール・オレンジ)

ベートーヴェン弦楽四重奏第2番

わーい、これいいなぁ!
全楽章、キャッチーなメロディ。第2楽章のアダージョなんか、うっとり~。・・・してたら、急にテンポが速くなって(笑)。第3楽章は追いかけっこしてみたり。そして、最終楽章が盛りあがる盛りあがるぅ!思わず続けて2回目行ってしまった。
また、演奏が、まろやか~、ふくよか~。とがったところがなくて、屋久島で飲んだ軟水を思い出した。それに音響がとてもいい場所で録音されているようで、聴いている間はどっかの聖堂で演奏している4人組が脳内映写されていた。

昨年、弦楽四重奏の全集をいただき、どれから聴こうと思ったとき、初めて聴いたのが13番だから後期の作品から聴いてみようと思っていたのが、年が明けたら気が変わった。新年には初期の作品がふさわしいのではないかと。やはり!ふさわしかった(^_^)。(サンキュー、TAOさん。)

ところで、テレビ番組などでストラディバリと近年製造されたバイオリンの聞き比べをするとき(そういうのが何度かあったのだが)、私は必ずストラディバリじゃない方を「ぜったい、こっち!」と宣言してしまい、当てたためしがない。ということは、ストラディバリではないと思った方をストラディバリだと言えば当たるということだろうか(?)。

Bruiserのマーティン・フリーマン

BBC「シャーロック」でジョン・ワトソンを演じているマーティン・フリーマンの楽しい動画を見つけた。BBC choiceというチャンネルで2000年2月28日から3月15日まで放送されていたコント番組「Bruiser」(エピソード6まであるらしい)をyoutubeのアップ主が編集したもので、とにかくマーティンが可愛い。あまりに可愛いので、youtubeへのリンクが切れたときのためにスクリーンキャプスを取らせてもらったけれど、ぜひ、動いているマーティンを見てほしい。

Bruiser – Lady Charmerより(2分13秒)
こちらは女性にモテそう(^_^)。

Bruiser – “I AM NOT A – !!”より(2分18秒)
あんまりモテなさそう(^_^;。

 

ジョン・ワトソンを演じるについては、うえのような可愛さを抑えて、軍人らしさや剛胆な冒険野郎っぽさを出しているけれど、隠しきれない可愛さがところどころ表れるのが魅力だ。マーティンのジョン・ワトソンを観ていると、若き日のビルボ・バギンズを演じるのはこの人で大正解、マーティンを置いて他にはいないと思う。
ホビットは、飲み食い楽しいことが大好きな平和な種族で、生きることに常に前向きなうえに本物の勇気を持っている(ドワーフの勇気とちょっと違う感じ)。「指輪物語」には色んな種族が登場し、私は最初ホビットは、食い気ばかりでちょこちょこだらだらウルサイな~と思っていたけれど、読み終わる頃にはすっかり好きになっていて、映画で最後にアラゴルン(ヴィゴ・モーテンセン)がフロド(イライジャ・ウッド)たち4人に跪いたとき、その気持ちわかるーと思ったものだった。
『ホビット 思いがけない物語』の予告編でもガンダルフ(イアン・マッケラン)がビルボを旅の仲間にしたかったのは、くじけそうになったときのためみたいなことを言ってたし。ああ、マーティン・フリーマンのビルボ・バギンズが楽しみでたまらない!

踊る人形

遅かりし、ホームズ。依頼人、死す。
ガックリきたホームズの姿を数行分拝める。
それと、英語ではアルファベットの中でもっともよく使われるのがEというのをこの短編で知った。というのは割とどうでもよくて、私がこの短編を好きなのは別に理由がある。

踊る人形は、シカゴのギャングが通信に使っていた暗号なんだけれど、その暗号文が私の元にも届いたのだ。今から36,7年前の話だ。その頃私は中学生~(笑)。ホームズ好きの友だちからホームズ好きのワタクシへ。もちろん、私は嬉々として新潮文庫を片手に暗号を解いた。残念ながら内容を忘れてしまったが、踊る人形とアルファベットの対照表を作って暗号文を作ったこと、ローマ字で暗号文を作るにしても五十音全てが使えるほど踊る人形がそろってないので苦労したこと、友だちから聞いたそんな話は覚えている。

ホームズ好きの常として(?)私もMr.スポック(レナード・ニモイ)が好きで、中指と薬指の間を開け他の指をそろえるバルカン星人のあいさつ(バルカン・サリュート)が出来るように練習したくらいだ。(実は片眉を上げるのも練習した。)先の友だちはDr.マッコイ(デフォレスト・ケリー)が好きだったので、彼女がホームズ好きというのは私の思い込みだったのかもしれない。確かトニー・カーチスも好きだと言っていたように記憶しているが、私の中ではDr.マッコイとトニー・カーチスは似ているので、好みに一貫性があると思っていた。
そんなわけで、「踊る人形」というと、その頃のことが芋づる式に思い出される。