BBC「シャーロック」シリーズ2

予約していたDVDが連休前に届いたので、当然、「シャーロック」三昧(^o^)。
第1話「ベルグレービアの醜聞」のラストは、シャーロックの妄想か現実かイマイチわからなかったが、再見するとどうも現実っぽい。
アイリーンがシャーロックに最後のメールを送信。→例の着信音。→アイリーンの「もしかして」という笑顔。&音の方を振り向く。→「合図したら逃げろ」→シャーロックが太刀を振り回す(合図)。→アイリーンの笑顔。
となると、ジョンに内緒でどうやってカラチに行ってたのか?など疑問もうかぶんだけれど、そういうこと考えるのは苦手なので現実ってことでいいじゃんと片付けた。でも、こんなページを発見。

SHERLOCK SEASON 2「ベルグレービアの醜聞」の件

・英米政府の共闘部隊により、カラチでテロ組織壊滅作戦が展開。
・作戦にはアイリーンを利用。
・アイリーンが死の危険にさらされると知り、シャーロックも作戦に参加。
・作戦の最終局面にてシャーロックの手によりアイリーン救出。
・したがってアイリーンは生きている。

と書き手の太之輔さんが最後にまとめていらっしゃる。その考察の過程には感心せずにはいられない。
他にもいろいろ考察(妄想?)されているブログを発見した。これって21世紀のシャーロッキアンだわ~。

第2話「バスカヴィルの犬(ハウンド)」は、全体として不気味で怖いのに二人にかなり笑える。
第3話「ライヘンバッハ・ヒーロー」は、もうジョンが可哀想で、またしても涙が出た。

ブラック・コート

youtubeです。
ロングコートのシャーロックは無条件でカッコイイ!
裾がひるがえるのは、おしまいの方だろうな~と思ったら、やっぱりそうだった(笑)。
[Sherlock] Get Your Coat (Again)

ロングコートを着るならシャーロック、若しくはアル・カポネを目指そう(^o^)。

バスカヴィル家の犬

やはり面白い!
なにせ日本シャーロック・ホームズ・クラブの人気投票のたびに第1位になっている(と思う)。
ベアリング=グールドも文献学的覚書で「この物語は、ホームズが物語を支配している、というよりは物語がホームズを支配している唯一のホームズ物語であるとよく言われる。いずれにせよ批評家も一般的に、ホームズ物語の四つの長編のうち、最大傑作であるとしている。」と書いている。
おそらく、もっとも推理小説らしいのだと思う。殺人事件であり、犯人の動機と手法がハッキリしているし、怪しい人物も数人いる。手がかりが散りばめられているので、読者もホームズ張りの推理をして楽しめるのではないだろうか。おまけにダートムーアの湿気やバスカヴィル家の魔犬伝説が、不気味な雰囲気をかもし出している。そして、他の事件で忙しいホームズに代わってダートムーアに派遣されたワトソンが大活躍なのだ。

ムーアで思い出すのは「嵐が丘」。ダートムーアはイングランド南西部のデボン州で、「嵐が丘」のムーアは北部のヨークシャー州だそうな。どちらもヒースが咲くみたい。(荒れ野はヒースに任せなさい?)
ヒースと言えば、「嵐が丘」のヒースクリフか、ヒース・レジャーか、吉田秋生の「カリフォルニア物語」の主人公ヒースというところだけど、検索したら他のヒースがヒットしてビックリ。

  • ヒースクリフ・セイバーヘーゲン(ゲームのキャラクター?)
  • SAOのヒースクリフ(「ソードアート・オンライン」というライトノベルの登場人物)

いろいろググってみたら・・・・。

  • ムーア(地形)=荒地、湿原
  • ヒース(地形、植物)=荒地、ジャノメエリカ、ヘザー

wikiによると「ヒース(heath)は、本来はイギリス北部、アイルランドなどにおける荒地のことで、独特の背の低い植物が群生する。」とあったので、『P.S.アイラヴユー』で主人公(ヒラリー・スワンク)が、後の夫(ジェラルド・バトラー)に出会ったアイルランドで咲いていた紫の花はヒースだったのかもしれない。

バスカヴィルからこんなとこまで来たか(笑)。

レーピン展図録

東京で10月8日までなので行けないと思い、図録を通販で手に入れた。やっほーい。素晴らしい図録だなぁ。
図録だけでもいいやとあきらめていたら、来年2月16日から3月30日まで姫路市立美術館に巡回してくる。や、ほ、ほーい。日帰りで行けるじゃーん。
「怖い絵2」だか「3」にあった「皇女ソフィヤ」も観れる~。
この美しい図録をながめていると(少し読んでみたら書いてあることも面白い)『おとなのけんか』でジョディ・フォスター扮する奥さんが、お気に入りの画集にケイト・ウィンスレット扮する奥さんのゲロピーをかけられて、きゃー!となった気持ちがよくわかる。

肖像画は、どこかで見たことある人だと思うものがいくつもあって、うえにマット・デイモンとダイアン・ウィーストをスキャンしてみた。他にもふっくらしたバネッサ・パラディ、老けたサム・シェパード、『アラビアのロレンス』でブライトン大佐役だったアンソニー・クエイルが精悍に描かれているものなど。他にも知り合いにいるわ~という感じで、なんだか不思議だ(笑)。

「怖い絵」の「イワン雷帝とその息子イワン」でレーピンを知って、「イワン雷帝~」以外の作品でも、ぜひ、レーピンの実物を観たいと思っていた。2009年に「忘れえぬロシア-リアリズムから印象主義へ」と題したレーピンの作品を含むトレチャコフ美術館所蔵の展覧会は指をくわえていたけれど(広島まで来ていたのにぃ)、今回は見逃さないぞ~。

★イリヤ・レーピン/Ilya Yefimovich Repin 1844.8.5(ユ暦7月24日)-1930.9.29 (ロシア、ペテルブルグ 86歳)2009
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カジポンさんのレーピン紹介と墓参り記録