フランケンウィニー

面白かった!でも、クライマックスで寝てしまった(がーん)。かなり寝た。エドガーがスパーキー復活のことをばらして、どやどやと仲間たちと(?)ヴィクターの屋根裏へ調べに来たところから、風車が火事になってスパーキーが再び死んでしまうところまで。オランダ祭りも記憶にない。こんなんで観たと言えるのだろうか????
意外にもハッピーエンドで拍子抜けしたけれど、ティム・バートンはそうせずにはいられなかったのかもしれない。

FRANKENWEENIE
監督:ティム・バートン
(2012/12/15 TOHOシネマズ高知4)

レ・ミゼラブル

クローズアップ、ババーーンン!歌唱、朗々。ストーリー、盤石。涙、涙。
スケール感があるように見せようとしているが、なんか作り物っぽく、カメラに落ち着きがないため、大河浪漫を見るときのうっとり感がない。見事なのは下水道の場面。自然と息を止めていたような気がする(^_^;。

人を生かすのも殺すのも人。ミリエル神父のお陰がいつの間にか神様のお陰になっている(ツッコミ(笑))。子ども向けの「ああ、無情」は小学校の時分の愛読書だったが、燭台を差し出した神父を思い出すとけっこう大きくなってからも泣けてくるのであった。

原作を読んでないからか、私にとってはジャベール警部が謎だ。どうして、人を信じたり情けをかけることができないのか。罪人のあいだで育ったと言っていたけれど、それだけではよくわからなかった。

ジャン・バルジャン(ヒュー・ジャックマン)・・・・ヒューマニズムの具現者。
ジャベール警部(ラッセル・クロウ)・・・・(ミスキャスト気味)
ファンテーヌ(アン・ハサウェイ)・・・・人ごとじゃない転落人生。
コゼット(アマンダ・セイフライド)・・・・掘り下げが必要なキャラ。
マリウス(エディ・レッドメイン)・・・・掘り下げが必要なキャラ。
エポニーヌ(サマンサ・バークス)・・・・いじらしい(涙)。
テナルディエ(サーシャ・バロン・コーエン)/テナルディエ夫人(ヘレナ・ボナムカーター)・・・・金の亡者。懲りない夫婦。一つの幸せの形かもしれない。

LES MISERABLES
監督:トム・フーパー
(2012/12/24 TOHOシネマズ高知2)

大奥~永遠~[右衛門佐・綱吉篇]

う~ん、家系を絶やさないための子作りって大変だなぁ。綱吉(菅野美穂)も右衛門佐(堺雅人)も各々の生殖活動、お疲れさま。でも、二人で愛の営みができてよかったね。生きるため、生かすための営みか~。なかなかの浪漫だ。
それにしても女性将軍は、男性将軍に比べて分が悪い。自分で産まなくちゃならないなんて、とんでもない負担だ。男性将軍だったら正室、側室と産んでくれる人はいっぱいいるのに。それに、どうしてそこまで血縁にこだわるかねぇ。ダライ・ラマ方式でもいいじゃん。アマゾネス方式でも・・・・、知らんけど。
他人に平然と死罪を申しつけることのできる権力者が、システムの改革には手が出せない不自由さよ。まず、綱吉自身が既成制度から脱却できていないし、親である桂昌院(西田敏行)を切れない人情の人であるため、改革の「か」の字を思いつきさえしないのだ。
一見権力者、実は子作りマシーンの悲哀は、菅野美穂の熱演で充分見せてもらった。柳沢吉保(尾野真千子)と伝兵衛(要潤)など役者がよかった。伝兵衛、可愛く見えたよ!要潤って色々できるのね。

監督:金子文紀
(2012/12/23 TOHOシネマズ高知5)

ホビット 思いがけない冒険

むむむ、これは・・・・、長い。イマイチだ。
『ロード・オブ・ザ・リング』は、旅の仲間の描き分けがよくできていた。9人が異なる種族だったことも見分けやすさにつながったかもしれない。ところが、今回は、魔法使いとホビットは一人ずつ、あとの13人はみんなドワーフで全員の名前を言ってくれるのはいいが、誰が誰やら。キャラクターを描き分ける気がまるでなさそう(?)。
それから戦いのシーンが多く疲れる。旅の目的も散々説明してくれたにもかかわらず、なんだかよくわからない。
面白かったのは、ビルボが旅に出るまでと、ビルボの機転でトロルが石になるところと、岩山同士が岩を投げつけて壊しっこするところと、トーリンに足手まといと言われたビルボが可哀想だったところと、ビルボとゴラムとのナゾナゾごっこと、ゴラムの涙を見てビルボが殺生をやめるところくらいだ。ビルボとゴラムのシーンはとても引き締まっていた(ハイライト)。
この調子で三部作???う~ん、う~ん、う~ん。ホビットと怒りんぼの魔法使いが好きなので、とりあえず観る(覚悟はできた)けど。

ビルボ・バギンズ(マーティン・フリーマン)/トーリン(リチャード・アーミティッジ)/灰色のガンダルフ(イアン・マッケラン)/ガラドリエル(ケイト・ブランシェット)/エルロンド卿(ヒューゴ・ウィービング)/ゴラム(アンディ・サーキス)

THE HOBBIT: AN UNEXPECTED JOURNEY
監督:ピーター・ジャクソン
(2012/12/15 TOHOシネマズ高知5 字幕版)