クローズアップ、ババーーンン!歌唱、朗々。ストーリー、盤石。涙、涙。
スケール感があるように見せようとしているが、なんか作り物っぽく、カメラに落ち着きがないため、大河浪漫を見るときのうっとり感がない。見事なのは下水道の場面。自然と息を止めていたような気がする(^_^;。
人を生かすのも殺すのも人。ミリエル神父のお陰がいつの間にか神様のお陰になっている(ツッコミ(笑))。子ども向けの「ああ、無情」は小学校の時分の愛読書だったが、燭台を差し出した神父を思い出すとけっこう大きくなってからも泣けてくるのであった。
原作を読んでないからか、私にとってはジャベール警部が謎だ。どうして、人を信じたり情けをかけることができないのか。罪人のあいだで育ったと言っていたけれど、それだけではよくわからなかった。
ジャン・バルジャン(ヒュー・ジャックマン)・・・・ヒューマニズムの具現者。
ジャベール警部(ラッセル・クロウ)・・・・(ミスキャスト気味)
ファンテーヌ(アン・ハサウェイ)・・・・人ごとじゃない転落人生。
コゼット(アマンダ・セイフライド)・・・・掘り下げが必要なキャラ。
マリウス(エディ・レッドメイン)・・・・掘り下げが必要なキャラ。
エポニーヌ(サマンサ・バークス)・・・・いじらしい(涙)。
テナルディエ(サーシャ・バロン・コーエン)/テナルディエ夫人(ヘレナ・ボナムカーター)・・・・金の亡者。懲りない夫婦。一つの幸せの形かもしれない。
LES MISERABLES
監督:トム・フーパー
(2012/12/24 TOHOシネマズ高知2)