ナルニア国物語第3章 アスラン王と魔法の島

今回もカスピアン王子・・・・でなくて王(ベン・バーンズ)の声を菊之助が当てているのだった。ああ、いい声~。それだけでカスピアンを好きになってしまうのだ。
エドマンド(スキャンダー・ケインズ)もルーシー(ジョージー・ヘンリー)も私好みの顔で見あきない。
また、いろいろな冒険が待ち受けているので退屈する暇がない。
誘惑されやすいエドマンドは健在だし(笑)、今回はユースチス(ウィル・ポールター)という腰抜け文句言い少年が加わって、さらに面白くなっている。やはり映画には、とほほキャラはどうしても必要なのだ。
エドマンドとカスピアンが張り合うところとか面白いし、ユースチスとリーピチープの別れのシーンなんかも泣かせる場面になっている。
ナルニア物語は、まだ続くのだろうか。私としては異教徒との戦いをちゃんと描いてほしいと思う。天国で異教徒と再会するのが印象に残っているんだけど。結局、キリスト教徒もイスラム教徒も目指すところは同じだった、そんな結末じゃなかったけ?
(TOHOシネマズ高知3 2011/03/19)

ツーリスト

楽しかった!
なんでだろ?(笑)
う~ん、やはり俳優かな。
エリーズ(アンジェリーナ・ジョリー)、美しい~~。もう少し太ってもいいと思うけど、フランク(ジョニー・デップ)を見つめる瞳がキラキラしたときは、「恋する女はきれいさ~」と郷ひろみが歌うのだった。
予告編を見たときは、「ジョニー・デップが平凡な数学教師????見えな~い!観る前からミスキャスト!」と決めつけていたが、ここに懺悔(u_u)。パジャマ姿でベネチアの屋根伝いに悪漢から逃れる姿は思い出しても可笑しい。でも、それ以上に、時折見せる諦めと疲れと哀しみが混じったような瞳の表情が、オーラも何もないのに、彼の過去を偲ばせるには充分なのだった(涙)。(完全に騙された(笑)。)
フランス(イケメン)警察の人々もベネチアの賄賂警察も、身の毛がよだつほど恐ろしい額ぼくろの親分(スティーヴン・バーコフ)もよかったし、アチソン警部(ポール・ベタニー)のしてやられ具合も、主任警部(ティモシー・ダルトン)の丹波哲郎風味も面白かった。
ポール・ベタニーは、ぜひ、もういちどドクター・マチュリンを!オーブリー艦長(ラッセル・クロウ)とのコンビを観たいよー。(この二人でホームズとワトソンも観たい。)
あ、そうそう、リヨンからベネチアへ向かうとき、緑の木々が映されるんだけど、この緑色がエメラルドっぽい緑で変だと思った。1、2年前にも緑色が変な映画を観たけれど。
(TOHOシネマズ高知3 2011/03/19)

ロンゲスト・ヤード

爽快。面白かった。
刑務所長や看守長対受刑者という刑務所ものの図式でひどい目に遭わされている受刑者たちが、看守チームを相手にアメリカンフットボールの試合をすることになり、それまでの鬱憤を晴らすという面白さにとどまらず、全力を出し切った後の爽快感(悔いのなさ)が伝わってくるところに感動した。
また、男くさすぎてイマイチ好みでなかったバート・レイノルズが、流れに身を任せた感じで生きている元フットボーラーを演じて味わいがあり、見直した。
70年代のファッション、いいなぁ(笑)。ユーモラスな場面がたくさんあるのもイイ。
試合の残り7秒をスローモーションで描いて手に汗握らせてくれたのは、『カリフォルニア・ドールズ』のロバート・アルドリッチ監督だった。クラッシュを最小限に抑えた冒頭のカーチェイスも見事だった。
(TOHOシネマズ高知2 2011/03/19)

ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士

面白かった!
ミカエルをはじめ、警備会社の上司や若い外科医など、リスベットに好意を持って接してくれる人がいるのがとても嬉しい(それで狂卓の騎士なのだろうか)。あ、そうそう3では登場しなかったけれど、前の後見人も!リスベットが前の後見人を訪ねたシーン、温かかったな~。同じく2の登場人物であるリスベットの恋人(?)も泣かせる。彼女が誕生日のプレゼントと言ってくれたシガレットケースで生き埋めから生還するのもよかった。リスベット、みんなに好かれているじゃん。世の中、父ちゃんみたいな人ばかりじゃないよ。3の看守の姉さんもやさしかったし。
それにしても日本でも150cmは小柄な方だけど、巨人の国スウェーデンではビックリな小ささなんだろうなぁ。
ジョディ・フォスターは大人になって歩き方が変わってしまったけど、リスベットの外股歩きよ、永遠に!
三作で終わるのはもったいないキャラクターだった。
(あたご劇場 2011/02/27)