江ノ島プリズム

青春映画かと思ったら、「青春タイムトラベラー記憶喪失物語」だった(笑)。

修太(福士蒼汰)も朔(野村周平)も爽やかイケメンで、眼福~。
女の子もミチル(本田翼)と今日子(未来穂香)と可愛いな~。
今日子ちゃんは声と話し方が特に可愛い(^_^)。

タイトルバックの虹の曲線と色合いが、いかにも作り物っぽくてイマイチだと思ったら、やっぱり~、お話の詰めも甘かった。だけど、コメディっぽいところがあって好きな作品だ。修太は過去にタイムトラベルし、親友朔を死なせないために奮闘するが、その代償は・・・・・。
記憶の抹消ものでは『バタフライ・エフェクト』という素晴らしい作品があったなぁ。

監督:吉田康弘
(2013/09/23 TOHOシネマズ高知5)

エリジウム

傑作!
地球から見たエリジウムが白く輝いているところとか、エリジウムから見た地球が青く大きいところとか、果てしなく続くスラムとか、モビルスーツ(?)を作っている工場の汚れ具合とか、とにかくビジュアルがよい。汚しがうまい。ただし、アクションもガチャガチャと汚しが効いていて(というか効き過ぎていて)、何が何やら訳がわからなかったのは私の動体視力が弱いせいだろうか?驚いたのは、えぐいシーンを直視できたことだ。平気で見れた自分にビックリした(笑)。あまりの火力に水分が飛んで、色のついた軽石みたいになっていたので大丈夫だったのかもしれない。しかし、これが魔法のような医療機械でたちどころに再生できてしまうのである(^Q^)。しかも、エリジウムは金持ち喧嘩せずというか、みんな満ち足りているので戸別にはセキュリティ対策の必要がないらしく、不法移民は防衛省(?)の迎撃さえしのげば魔法の医療機械へ簡単にたどり着けるのだ(わはは)!

お話も娯楽の王道で、主人公マックス(マット・デイモン)が、愛する幼なじみのフレイ(アリシー・ブラガ)とその娘を救うため自らを犠牲にするという涙なくして見られないもの。なぜ、マックスは自分が先に魔法の医療機械で治療してからフレイ母娘を助けないのかと思ったものの、「やっぱり主人公は死ななくちゃね」とそのヒロイズムに大満足。しかも、社会派でもない純粋娯楽作で、地球規模で現実にある「経済格差=命の格差」に対して医療という一点だけでも「斯くあれかし」と世界をリブートしたことに胸が熱くなった。

防衛相(ジョディ・フォスター)・・・・このジョディには安心した(笑)。
クルーガー(シャールト・コプリー)・・・・声がもう少し低ければよかった。

ELYSIUM
監督:ニール・ブロムカンプ
(2013/09/23 TOHOシネマズ高知2)

大谷康子弦楽四重奏団~古典からラテンまで~

とても楽しかった!
大谷さんのおしゃべり、愉快ゆかい(^_^)。
グリーンホールでの演奏会だからと、緑のドレス(^o^)。女性陣のドレスに「色が若干かぶってますけど」と思ったが、そういうわけだったのか!男性陣もネクタイに緑色が入っているそうで(笑)。

圧巻はベートーヴェン。エアコンが効きすぎで鳥肌が立っていたのが、一気に体温上昇。すっかり血行がよくなった。
そして、第一部のしめのショスタコーヴィチ!「不協和音でしょうからねぇ」と何となく敬遠していたショスタコさんだったが、この音楽は次から次へと映像が浮かぶ。それに思いのほかちゃんとした音楽だった!美しいとさえ思った。(昔ラジオでよく放送された神経を逆なでするような現代音楽とはまったく違っていた。ショスタコさんを現代音楽といっしょくたにしていたことを反省。食わず嫌いはよくないねー。)

第二部のあまちゃんのテーマ曲も嬉しかったし、アンコールで客席後方から大谷さんが現れて、モンティのチャールダーシュを弾きながら客席にくまなく音を届けていたのが超楽しかった。

大谷康子(第一バイオリン)
福留史紘(第二バイオリン)
青木篤子(ビオラ)
西谷牧人(チェロ)

モーツァルト:セレナーデ第13番ト長調K.525「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」
ハイドン:弦楽四重奏曲第77番ニ短調作品76ー3「皇帝」
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第9番ハ長調作品59ー3「ラズモフスキー第3番」第4楽章
ドヴォルザーク:弦楽四重奏曲第12番ヘ長調作品96「アメリカ」
ショスタコーヴィチ:弦楽四重奏曲第8番作品110
ピアソラ:リベルタンゴ
その他、「あまちゃん」のオープニングテーマなど
アンコールはモンティのチャールダーシュ
(2013/09/21 県民文化ホール(グリーン))

シアターホリックの夕ごはん会「零れ落ちる女たち」

アルコールがあったらちょっとした「お客(宴会)」になりそうな雰囲気というか、アットホームな感じがまさに「夕ごはん会」だったので、とても気楽にすごせた。ごはんが終わってデザートまで出てコーヒーで一服して・・・という頃合いに前方から呼びかけられて、自己紹介を始めた人がいると思ったら、それが朗読劇の始まりだった。導入部、うまい。

働く気もなく自宅もなく女性の間をフラフラしているシンイチと、4人の女性の物語。ユキ先輩や姉のようなサチコが「やめときな」と言うのに、モエコちゃんはシンイチに夢中で、私も「もう~、やめちょき(呆)」と最初は思ったのであったが、モエコちゃんはそんなシンイチでも充分幸せそうで、「う~む、本人がいいなら傍でとやかく言うことないか」と思い至り、私の周りでモエコちゃんみたいな人が現れても「何も言うまい」と決意した。そういえば、瀬戸内寂聴さんも「放っておけ」と言ってたことだし。いや~、なんかタメになる劇だなぁ。

ところどころ笑えるところがあって(「カレー麻婆めん」、それはないろう(笑))、カジュアルな登場人物のカジュアルな恋愛模様をカジュアルに描いていると思った。役者さんがみんな上手なので、本人が心情をいちいちナレーションするのをもっと減しても思っていることは伝わる気がした。落語が好きなのでト書きは最小限にと思うのかもしれない。場面状況(どしゃ降り)を「ザー」「ザー」と役者さんに言わせたのは、うまいト書き表現で面白かった。

作・演出:松島寛和
(2013/09/20 サホエリカフェ・アルモンテ)