自画像

初めてケロさんとオフミーティングしたとき、ネット上では性別不明だったと聴いて、う~む、これは何とかせねばと思い続けていました。
これで性別わかるかな?

2012年マイ・ベストテン

毎年、「好き」を基準に日本、外国の区別なく、順不同でベストテンを選んでいるが、今年は『007 スカイフォール』がベストワンだ。5本は即座に決まり、実質はベストファイブの気持ちでいる。

ベストテン

迷ったあげく落とした作品

その他

  • ヤング≒アダルトについては、主人公のメイビスに対して「結果をすべて自分の身に引き受けているところが素晴らしい(自立している)」と思っていたのに、書き上がった感想が思ってもみなかった方向に行って我ながら驚いた。
  • 天地明察のぼうの城はどちらも面白かったが、どちらも画質が粗いのが気に掛かった。両作品とも暗いシーンは特に粗さが目立った。終の信託もそんなに良い画質とは思わなかったが、色調やトーンが全編統一されているように思えて、それなりに美しく感じた。
    夢売るふたりは素晴らしい映像で、カメラワークなんかも相当意識して作っている感じがした。もっと映像バカになってくれていたらテン入りしたかもしれない。

ベートーヴェン弦楽四重奏第2番

わーい、これいいなぁ!
全楽章、キャッチーなメロディ。第2楽章のアダージョなんか、うっとり~。・・・してたら、急にテンポが速くなって(笑)。第3楽章は追いかけっこしてみたり。そして、最終楽章が盛りあがる盛りあがるぅ!思わず続けて2回目行ってしまった。
また、演奏が、まろやか~、ふくよか~。とがったところがなくて、屋久島で飲んだ軟水を思い出した。それに音響がとてもいい場所で録音されているようで、聴いている間はどっかの聖堂で演奏している4人組が脳内映写されていた。

昨年、弦楽四重奏の全集をいただき、どれから聴こうと思ったとき、初めて聴いたのが13番だから後期の作品から聴いてみようと思っていたのが、年が明けたら気が変わった。新年には初期の作品がふさわしいのではないかと。やはり!ふさわしかった(^_^)。(サンキュー、TAOさん。)

ところで、テレビ番組などでストラディバリと近年製造されたバイオリンの聞き比べをするとき(そういうのが何度かあったのだが)、私は必ずストラディバリじゃない方を「ぜったい、こっち!」と宣言してしまい、当てたためしがない。ということは、ストラディバリではないと思った方をストラディバリだと言えば当たるということだろうか(?)。

人生の特等席

ウェルメイドとは、こういう作品のことなんだろうなぁ。破綻がなく安心して楽しめた。それに紅葉がきれいだった~。
ガス(クリント・イーストウッド)の親友ピート役でジョン・グッドマン、その上司ヴィンス役にロバート・パトリックが出演していて、「生きてたかー!お久しぶり~」と嬉しかった。
それと新人類と言われた世代の私も今や旧人類になったのだろうか。新聞の切り抜きをストックするより、パソコンに入力して管理した方が情報は取り出しやすいとは思うのだけれど、会える距離にいながら電話やメールで済ませるのは良いことだとは思わないので、ガスがちゃんと選手のところまで言ってプレーを観察(目が見えにくくなっているので耳で聴いてプレーの善し悪しを判断)するやり方に共感を覚えた。

娘のミッキー(エイミー・アダムス)についてどう思うかといえば、知情意のバランスがとれたチャーミングな女性という感じがした。
父親に捨てたれたという思いのわだかまりを何とか解きたい。自分一人では「なぜ」の部分が埋められないので父親の協力が必要だが、頑固オヤジのガスは彼自身に負い目があって話題にしたくない。だから、わだかまりは解けないままだが、そればかりに執着するほど子どもではないので、スカウトマンとしては致命的と思われる目の病気を抱えたガスを放っては置けない。仕事の算段をし、父のスカウトに伴走することにした。ものすごく優しいし、ものすごく大人だと思う。仕事と家族を両立させようとするパワーには恐れ入る。(ミッキーの上司に度量があればねぇ。)弁護士を目指したのはガスが望んだから、ガスに気に入ってもらいたかったからとミッキーが言っていたように思う。それは本心だと思うけれど、ミッキーはもうその頃の彼女ではない。今は仕事が面白くて続けたかったはずだ。その仕事を簡単(?)に蹴ったのはなぜか。もちろん、大リーガーのスカウトに弁護士以上のやりがいと手応えを感じたからだ。ピザ屋の兄ちゃんの入団試験は爽快だった。また、苦節十数年のわだかまりの件についても、ねばった甲斐あってガスから聴き出すことが出来た。あきらめずにコミュニケーションをとり続け成功したことは賞賛に値すると思う。ミッキーは無視された(とミッキーは思っていた)時点から目的の話を聞き出すまで、交渉術の修練をつんだことになる。
ジョニー(ジャスティン・ティンバーレイク)とのこと(夜の水たまり)では、新しい関係に一歩踏み出すときのとまどいや初々しさが感じられて、こちらが恥ずかしくなるほどだった。

TROUBLE WITH THE CURVE
監督:ロバート・ロレンツ
(2012/12/01 TOHOシネマズ高知1)