アンダルシア 女神の報復

マネーロンダリングは、今更感があるなぁ。前作の『アマルフィ 女神の報酬』に比べると、こぢんまりした感じ。でも、そこそこ面白かった。
このシリーズ、福山雅治が色気担当みたいになってるけど、主役にもっと色気をーーー!!!無理?
黒田康作(織田裕二)・・・・スカッと笑顔の織田ちゃんを見たいなー。
新藤結花(黒木メイサ)・・・・とてもイイ!もうけ役。
神足誠(伊藤英明)・・・・甘過ぎ。うへ。
監督:西谷弘
(2011/06/29 TOHOシネマズ高知7)

人生万歳!

う~ん、面白かった(困惑)。メロディ(エヴァン・レイチェル・ウッド)のママとパパには笑わせてもらったし、音楽の使い方も可笑しかった。しかし、ボリス(ラリー・デヴィッド)、あんたはウディ・アレンでしょ。世の中には、面白いのに好きになれない作品というものがあるものだ。面白くなくても好きな作品(ガス・ヴァン・サント)があるので、バランスが取れてイイのかも(?)。
作品の内容については「人生、一寸先は闇。なんでもありで面白い。ちょっと、生きてみませんか。(いや~、私の人生も色々あって面白かったですよ。)」というものだと思う。ひたすらネガティブな長広舌をふるいながら、これまでを肯定的に総括し、そう長くないはずのこれからにも希望を持とうとする。サイデヤスカ、バラライカ。ウディ・アレンにとっても「死」は若い頃から身近なものだったと思う。ベルイマン好きと言うし、シリアスな作品もあった。長く生きると更に身近なものになるのだろうか。どんな感慨があるのだろう。そんなことを、ふと思った。
WHATEVER WORKS 監督:ウディ・アレン
(シネマ・サンライズ 2011/06/28 高知県立美術館ホール)

終着駅 トルストイ最後の旅

夢見る夫レフ・トルストイ(クリストファー・プラマー)と、現実主義の妻ソフィア・トルストイ(ヘレン・ミレン)という風にして観ると、夫婦像として結構一般的かもしれない。一方が夢を見ると一方は現実的にならないと生活が成り立たない。先に夢見た方が勝ちだ。しかも、トルストイにはチェルトコフ(ポール・ジアマッティ)などの信奉者がいて、トルストイの思想を持ち上げ、おしまいには思想大事で彼を偶像化してしまうほどだ。資産の共有という理想郷のため、トルストイに全著作権を放棄させようとする彼らにとって、それを阻止しようとするソフィアはお邪魔虫なのだ。おまけに、ソフィアの気性は激しく直情径行だから、何かとお騒がせの妻として見られ、非常に分が悪い。負け試合である。それで、悪妻などと言われたのであろう。でもまあ、家出した夫はヒステリックにわめく妻に負けたと言えないこともない。
実のところ、愛する者同士に勝ち負けはない。ソフィアもトルストイも許し合ってきたのだ。そういう歴史をワレンチン(ジェームズ・マカヴォイ)は短期間に見て取っていた。やはり、緊張するとくしゃみが出るほどの感受性の持ち主は、思想に囚われの身のチェルトコフなどとは違う。ワレンチンだからこそ、自由と愛の女神マーシャ(ケリー・コンドン)を射止めることが出来たのだろう。女神というか導師というか(?)。トルストイの理想はチェルトコフらが作ろうとしていた共同体ではなく、マーシャの生き方なのだから、ワレンチンの選択はトルストイ信奉者として大正解だと思った。
THE LAST STATION 監督:マイケル・ホフマン
(市民映画会 2011/06/25 かるぽーと)

しあわせの雨傘

わははははは!あはははははははは!
フランスらしい小粋なコメディだ!
「飾り壺」と言われていた奥さんだが、やることはやっていたし(^_^;、やる気のなかったこともやれば出来るし、やる気を出せば凄いっていう作品で、「さあ、やるぞ!」という気になる。←何を?(笑)
自由、軽快、艶笑。映像の色彩設計など、これぞフランス。1977年という時代設定は、政治的なリアリティを考えてのことだろうか。ファッションをよく見ると、ちゃんと70年代。あまりにも違和感なく着こなしていて年代を感じないほどだった。
スザンヌ・ピュジョル(カトリーヌ・ドヌーヴ)・・・・マネキン卒業。
ロベール・ピュジョル(ファブリス・ルキーニ)
ジョエル(ジュディット・ゴドレーシュ)
ローラン(ジェレミー・レニエ)
秘書ナデージュ(カリン・ヴィアール)・・・・間が(笑)。
モリス・ババン(ジェラール・ドパルデュー)・・・・チャーミング!!!
POTICHE(飾り壺) 監督、脚本:フランソワ・オゾン/原作:ピエール・バリエ、ジャン=ピエール・グレディ
(市民映画会 2011/06/25 かるぽーと)