残暑お見舞い申し上げます

アマビエの絵
水道の蛇口をひねるとお湯が出てくる今日この頃、皆様、いかがお過ごしですか?
私は3月末に退職して、動けるうちに両親と県内のあちらこちらを訪ねて面白おかしく暮らそうと思っていたのですが、新型コロナウイルスのおかげで、そうもいかなくなりました。いや~、生きているうちにパンデミックに遭うとは思いもよらなかったです。両親は持病があるので重症化又は死亡候補だと思うのですが、それはインフルエンザでもただの風邪でも同じですよねー。覚悟を決めて行こうやと誘うのですが、父は買い物以外は出たがりません。母とは桂浜とか牧野植物園などに出かけているのですが。

毎日が日曜日なのに、なぜかそれほど暇ではないのが不思議~。と言いつつ、昼間に映画を見れるのがいいですね。昨日はあたご劇場で『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ザ・ウエスト』を見てきたので、アマビエ様はクラウディア・カルディナーレ風にしました。太ったカルディナーレ様と思っていただければ幸いです(^_^;。
あたご劇場は、予告で『レ・ミゼラブル』をやっていました。スパイク・リー監督なんですね。楽しみです。
DVDも少しは見ておりまして、「早春スケッチブック」の最終回をやっと見ることができました。面白かった!あの普通パパが一家で前衛パパを訪ねるとは思いもよらず、一歩を踏み出すってすごいなーと普通パパに拍手を送りました。

5月の終わり頃から腱鞘炎で6月の終わり頃から漢方薬を飲んでいます。女性ホルモン低下による腱鞘炎だとか。思えば四十肩も更年期だったんだろうな~。
立秋を過ぎると日の暮れが早くなって夕方の雰囲気が変わります。山の緑もくたびれた感じに色あせてくるし、お盆を過ぎると早朝は涼しくなりますね。とは言え、まだまだ暑い日が続きそうです。皆様、どうぞご自愛ください。

真夏の牧野


8月に牧野植物園へ行ったのは初めてかもしれない。久々に写真を撮りまくった。

展示館のシアターでは、また新しいビデオができていて2本とも観賞。緑の髪の美青年が案内役の「マキノ博士の植物教室~1時間目 花と果実~」とドローンが大活躍の「高知自然紀行~“草木の精”を育んだ緑の風景~」を上映中だ。

企画展「植物はうごく」は、とても面白かった。岩谷雪子さんの植物を素材としたインスタレーションもよかったし、動画撮影のH監督のNGカット集も楽しかった。

植物スタンプラリーもやりたかったけど、またの機会に。
暑いので正門から展示館の往復だけだったけれど、お昼もレストランでいただいたので滞在時間5時間弱。
真夏の牧野もよかった。

高知県立牧野植物園
岩谷雪子
花さき山 TOP・・・香北町竹内久宜さんのwebページ。植物の写真、コメント、素晴らしい!カーソルを載せると写真が大きくなるブログ「花さき山」は特におすすめ!

バーバラと心の巨人

『怪物はささやく』の男の子は、死期が迫る母に生きていてほしいのに、死んでもらって重苦しい現状から脱したい気持ちもあり、その罪悪感に蓋をして苦しんでいた。怪物は、それって自然な気持ちだよー、罪じゃないよー、吐き出しちゃいなよと教えてくれる存在だった。
『バーバラと心の巨人』はタイトルでネタを割っているため、主人公にしか見えない巨人って「もしかして心の病?何が原因で?」「いやいや、壊れそう~;;。」という興味で観ていくことになり、ファンタジー度は低くなっている。原題は“I KILL GIANTS”。

バーバラ(マディソン・ウルフ)は、言葉のパンチが効いていて期待していたよりも作品を面白くしてくれた。言葉を自在に操れるだけでなく、美術の才能がずば抜けている。更に運動能力も抜群。一人で巨人用の大がかりな罠を仕掛けたりできるし、カウンセリングのモル先生(ゾーイ・サルダナ)が追いかけていたけど、断然、バーバラの方が速い。

結局、バーバラは心の病ではなく、母の病気を受け入れられずに苦しんでいたことがわかる。病気の母に近づくのが怖いため、恐怖心(巨人)と闘っていたのだろうし、イマジナリー・バトルに逃避していたとも言える。こういう恐怖やそれに耐えるためのお守りや呪文は、よくわかる世界だ。(大人になったら呪文は不要かと思ったら、アンガーマネージメントとかで必要になった。)

母が亡くなって、見舞いに来た巨人にバーバラが言う。「大丈夫。本当は強いのよ。」
でしょうねー、あのバーバラだもんねぇと思うと同時に、くじけそうになっている子どもたちへのエールにも思えた。「本当は強い」を呪文に生き抜いてほしいという作り手の声が聞こえたので、なかなかよい作品ではないのと思った。

一番可哀相だと思ったのは、働きながら妹や弟の面倒をみていたカレン(イモージェン・プーツ)。
アメリカの北東海岸が舞台かなと思ったら、ニュージャージー州でビンゴ(^_^)。
(2020/08/03 あたご劇場)

私のちいさなお葬式

母は息子のためを思い、付き合っていた彼女とは別れさせ、飲んだくれと年寄りばかりの田舎から都会の学校へと進学させた。
息子は老いた母のためを思い、老人保護施設に入れようとした。
二人は都会と田舎に別れて暮らし、特に息子は仕事が多忙でなかなか意思疎通ができなかったが、ふるさとの湖の鯉のお陰でゆっくりできて、息子は母といっしょに暮らすことにした。めでたし、めでたし。
成功しても「忙しい」=心を亡くすことの哀しさを、ふるさとで自然に囲まれ人と繋がることの豊かさを、寓話的に描いた心温まる作品だ。

ロシアは社会主義をやめたんだね。資本主義がより進んで規制をとっぱらった新自由主義の国で暮らす私たちと、ほとんど同じ暮らしぶり。成功した息子はドイツ車に乗っているし、若者はインスタ映えする写真を撮りたがるし、メル・ギブソンがおばちゃんのアイドルだし、ホームレスも存在するし、他にもあったかも。

一番おどろいたのは、生前葬と思っていたら本当に死ぬつもりでお葬式の準備をしていたこと。息子が帰ってきたから、もうこれで寂しくない。息子のためと思って本心を言わなかったのだと思う。いっしょに暮らせるなら死ぬこともないでしょう。

ロシアは意外と木造住宅なんだなぁ。シベリヤなんか大きい木があったのだろう、築百年を超える3階建て以上の集合住宅もあるようだ。
帰宅途上では「恋のバカンス」のハミング。
(2020/07/31 あたご劇場)