鍵泥棒のメソッド

一番のワル(?)だと思ったのが、愛はどうでも金が大事のパート主婦(森口瑤子)だったのだから、いい人ぞろいの気持ちイイ作品だった。
水嶋香苗(広末涼子)が、職場のアルバイトも、結婚相手にも望むのは「健康で努力家の人」であって、財産も容姿も問わないのが良い。彼女の父親も本人が言うことに運良くお金に困らず、何につけ一流のものに囲まれて生活できたが、それよりも愛する妻と娘が一番の宝物とのことで実に微笑ましく感動的だ。
記憶喪失の殺し屋こんどう(香川照之)の几帳面さなども好感が持てて、香苗との恋の成り行きを応援したい気持ちになった。
ダメ男の桜井武史(堺雅人)でさえ、根は悪いヤツではないからして、エピローグの恋の予感もよかったねと思える。
こういうしゃれた映画は内田監督の専売特許かな。1年に1本は観たいものだ。
それと、ああ、いい曲と思ったら、作品中で曲名も披露してくれて嬉しい。ベートーヴェンの弦楽四重奏第13番。やっぱりベートーヴェンってスゴイや(^_^)。

監督:内田けんじ
(2012/10/03 TOHOシネマズ高知5)

ボーン・レガシー

ジェレミー・レナーがイイ(^o^)。
予告編でいいなぁと楽しみにしていて、期待以上によかったので満足だ。

エドワード・ノートン、スコット・グレン(TAOさんのおかげで干物にしか見えなくなった(笑)。スコット様、ゴメン。)、デヴィッド・ストラザーンなど、もったいない使われ方をされている。追っかけシーンなんか、カメラぐりぐり、カットぱぱぱぱの何が何だかで詰まらない。お話もCIAの極秘作戦がどうのこうのと大きく出た割に、結局、アーロン・クロス(ジェレミー・レナー)とマルタ・シェアリング(レイチェル・ワイズ)が、いかに追っ手を逃れて注射するかというだけのことだった。
2時間を退屈せずに済んだのは、ジェレミー・レナーに見とれていたからと言うほかない。

驚いたのは彼の顔だ。
予告編で傷のある顔が映っていて、これはてっきりジェレミー君とは別の俳優だと思っていた。手術か薬でジェレミー君の顔にして秘密工作員として働き始めるのだと思っていた。それが本編を見ると、傷のある顔はジェレミー君本人だった!(私だけの驚き?)
それと、額のシワ。
この複雑な(?)シワが、離れた目と、困ったような眉とあいまって見飽きない。童顔の部類に入る(特に横顔)と思うけれど、皮膚の凸凹が風雪を感じさせる。
それに動ける。
するするヒョイヒョイ登れるし、なかなかのバイク乗りじゃん。(もしかしてスタント?)
う~ん、今後、どんな役をやってもらおうかしらねぇ。考え中(^_^)。

THE BOURNE LEGACY
監督:トニー・ギルロイ
(2012/09/29 TOHOシネマズ高知6)

白雪姫と鏡の女王

爆睡。何も言う資格はないm(_’_)m。
しかし、言いたい!
美しい映像を期待して行ったのに綺麗ではなかった。衣装や鏡や、いろんな物の造形は面白いのに、映像そのもののヌケがよくないと思った。
王子が犬になったところとエンドクレジットのボリウッド風ミュージカルシーンは目が覚めていてよかった!

白雪姫(リリー・コリンズ)/女王(ジュリア・ロバーツ)/王子(アーミー・ハマー)/王(ショーン・ビーン)

MIRROR MIRROR
監督:ターセム・シン・ダンドワール
(2012/09/29 TOHOシネマズ高知1)

デンジャラス・ラン

デンゼル・ワシントンて本当に役者だなぁ。カッコよくて男前で演技力があるって、鬼に金棒、向かうところ敵なし。

CIAの裏切り者トビン・フロスト(デンゼル・ワシントン)は人心を自在に操ると恐れられているので、後輩マット・ウェストン(ライアン・レイノルズ)をどれだけ意のままにするのか楽しみにしていたが、そこのところは肩すかしの脚本だった。しかし、これまでいくつものあぶない橋を渡り、凄腕を維持しながらも現状に倦んでいる様子や、若きエージェントにかつての自分を重ね、見所があるヤツとわかると、自分の轍を踏まぬよう期待をしたりする陰影に富んだ人物像が見所となっていた。昔からの仲間(偽造屋)に心を許している場面なども短いが印象に残っている。

一方、若手のマットの方も見所を与えられていた。恋人といっしょのにやけたシーンから始まって、実績をあげてステップアップしたい野心なども垣間見え、隠れ家に重要人物がやってきたときのドキドキ感、そいつを守りながら追っ手を逃れ、初めて人を撃ったり、上司の裏切りを知ったり、ちゃんと頭を働かせて成長著しい。シャープさがまるでなく、普通の兄ちゃんにしか見えないのに・・・・。生き残るのはこういうタイプかもしれない。

カメラを振り回し、嫌というほどカットを割ったアクションシーンだけでは心に残らないが、主役二人の(もちろん比重はトビン・フロストの方が大きいが)人物像がよく描かれていたので面白かった。

SAFE HOUSE
監督:ダニエル・エスピノーサ
(2012/09/24 TOHOシネマズ高知2)