むむむ、さすがリドリー・スコット監督だ。映像が何から何まですごい。冒頭のハイランドだか、イグアスの滝だかよくわからないが、スケールの大きい景色につかみはオッケー。(宇宙人ぽい人が何かよくわからないものを飲んでDNAから崩壊していく場面では、あることを連想してぞっとした。)
ところが、宇宙船プロメテウスが問題の星に到着したあたりから話が怪しくなる。そもそも時代も場所も異なる壁画に描かれた同じ星図を発見しただけで、その星に行けば人類の起源の謎が解けるという推論がどうして成り立つのかわからなかった。でもまあ、気にせず観ていたわけだが、話が進むにつれて筋がとおらなくなっていく。映画が終わっても冒頭の宇宙人がDNAから崩壊していったのは、なぜなのかわからない。なかなかにぶっ壊れた作品だ。しかも、登場人物があまり魅力的でない。人類滅んでよし(^_^;。
感心するのは、話は壊れ、人物にも同調できないのに、まったく退屈しなかったということだ。それだけ映像にパワーがあるのだろう。
ショパンの音楽が使われていて、宇宙にクラッシックは『2001年宇宙の旅』っぽいな~と(笑)。ローレンスの登場は嬉しかった。
エリザベス・ショウ(ノオミ・ラパス)/デヴィッド(マイケル・ファスベンダー)/メレディス・ヴィッカーズ(シャーリーズ・セロン)/チャーリー・ホロウェイ(ローガン・マーシャル=グリーン)
PROMETHEUS
監督:リドリー・スコット
(2012/08/25 TOHOシネマズ高知5 2D鑑賞)