思いのほか苦かった。
マイレージを1000万マイル貯めることが人生の目標でもいいではないか。その夢が急に味気ないものに変わってしまう。それは「よかったね」といっしょに喜んでくれる人がいないからか(多分、そう)。
この映画で好きなところは、若い社員ナタリー(アナ・ケンドリック)がいてくれたことと、彼女に対するライアン(ジョージ・クルーニー)の態度と行動だ。ライアンがナタリーを指導する様子がいいし、彼女を雇うよう推薦状を書くのもとてもいい。彼も人と関われるじゃないか!
アレックス(ヴェラ・ファーミガ)もとても魅力的で好きだ。彼女ほどの美貌とウィットがあれば、どんどん遊ぶべきだとさえ思う。(家庭に影響を与えないとは見事な遊びっぷりだ。)打撃を受けたライアンには心から同情するが、それほどの悪女でもなし、他の誰でもない彼女にお勉強させてもらえてよかったんじゃないかな?
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小さな命が呼ぶとき
アメリカ人っていいなと思える映画。
学者(ハリソン・フォード)とビジネスマン(ブレンダン・フレイザー)のコンビネーションが面白かった。一種のバディ・ムービーか。
原題が「EXTRAORDINARY MEASURES」とあるから、学者とビジネスマンのお互いの尺度が異なるところが面白いのは、この映画の狙い目だったのかもしれない。異なる人間同士色々あっても、難病を患う子供たちのために新薬の開発をという思いは同じで、ベタでも予定調和でもいい話だと思った。
会社の役員が、新薬を真っ先に自分の子供たちに供せられるよう画策するのは公私混同なのだろうか。「役得」という言葉以前に、この映画の場合、自分の子どもを優先してもいいのではないかと思った。
子供たちが魅力的なのもよかった。
毎日かあさん
面白かった。感動した。
やはり笑わせてくれる映画っていうのは良い。
家族の映画っていうのも断然良い。
全ての女性が毎日かあさんしているわけじゃないよと、最後に疎外感を感じたけれど、子どもは宝っていうのはわかる。
家族の経験があれば、みな感動するんじゃないかな。
でも、毎日かあさんしていたはずの我が母がこの映画を観た感想は、「まあ、こんなもんやろね」。
(わはは)
ザ・タウン
やるねぇ!ベン・アフレック監督。
なかなか面白かった。
強盗から足を洗いたい、愛する人とこの町から出たい。ヤクザ映画の王道パターンのような気もする。
気の利いたセリフもあって、共同脚本家としても才能を発揮。
だけど、あの結末は・・・。そこだけが不満。
なかなか良い俳優がそろっている。
ジェレミー・レナー(ジェム:ダグと強盗。人間凶器の危なさ。)
レベッカ・ホール(クレア:銀行支店長。強盗の被害者。ダグと愛し合う。)
クリス・クーパー(ビッグ・マック:ダグの父ちゃん。服役中。)
ジョン・ハム(FBI捜査官:嫌なヤツ。でも、男前。)
そして・・・・、
ピーター・ポスルスウェイト(花屋:悪いやつ。)
[追記]
強盗を働いたうえに、悪の親玉とはいえ人を殺しておいて、警察にも捕まらず死にもせず、フロリダあたりでのんびり(?)しておっちゃいかんと思うなぁ。映画としては、ジェムみたいに死ぬのが正しいと思う。あるいは捕まって、あのFBI捜査官にねちねちと(父親のことも含め)嫌みを言われ、観客の同情を引くのもいいと思う。もしくは天罰が下るか、お天道様に顔向けできない裏街道を歩き続けるか。強盗と殺しのケジメはつけておいてほしかった。