2014年覚書(マイ・ベストテン)

昨年見た100本中、感想を書いたのは26本で、かるかん率は低かったです。なので頑張って以下に一言感想を書きました。「好き」を基準に選ぶマイ・ベストテンには♥マークを付けています。旧作でも初めて見た作品は、ベストテンの対象にしています。

8本くらいはスラスラと決まったのですが、あと2本がなかなか決まりませんでした。『猿の惑星 新世紀ライジング』は大傑作だけど重すぎるし、『ゴーン・ガール』は首を何するシーンを思い出すと「好き」でなくなるし(殴り合う『ファイト・クラブ』は大好きなのに)。『思い出のマーニー』(アニメで怖い思いをしたのは巨神兵以来かなぁ)と『怪しい彼女』(見てない人に見てほしい)は、『海角七号 君想う、国境の南』『円卓 こっこ、ひと夏のイマジン』『アバウト・タイム』と差し替えても差し替えなくてもイイ感じです。だから、本当はマイ・ベストエイトなのかも。

自分でも意外だったのは『ブルージャスミン』。どんどん輝きが増してきました。『あなたがいてこそ』はテンからはもれていますが、かなり好きです。あまりにも最近見たので、かえって不利だったのかも。ベストテン選びには、醸成期間は必要ですね。


  • マッキー
  • 人生、ハエに生まれかわってもOK(^o^)。

  • フタバから遠く離れて
  • 四季を通して記録しているのがよかった。

  • 標的の村heart
  • 安里屋ユンタ、覚えて歌いたいなぁ。

  • オース!バタヤン
  • 全編、歌、歌、歌。女、戦争、ギター、そして、また女という構成。戦前、戦中、戦後とバタヤンの人生、見せてもらいました、聴かせていただきました。貧しい頃、母と歌った「赤とんぼ」、兵隊さんの詩に曲をつけた「骨のうたう」、引き上げてきた人々を迎える「かえり船」に涙。

  • 麦子さんと
  • う~ん、ほとんど忘れてしまった。

  • 小さいおうち
  • 日中戦争と太平洋戦争の違いが庶民の暮らしからわかる。生き残った者の罪悪感を恋愛感情に絡ませて描いた秀作。

  • みなさん、さようなら
  • 濱田岳史、ニッチな男優。

  • ウルフ・オブ・ウォールストリートheart
  • お金は人を狂わせるという傑作ブラック・コメディ。ぐいぐいビュンビュンの演出で3時間があっという間。刑務所から出てきた主人公は、夢から覚めた顔で人々のお金への夢を利用する。お腹と頭を抱える作品になっていた。ディカプリオには、この映画でアカデミー賞主演男優賞を獲らせてあげたかった。

  • 四季を売る男
  • 外人部隊を退いてから勤めた警官を首。果物屋を始めるが、雇った男と妻がよい仲になり、自分は大酒をあびて急死。救いがなかった。

  • ペトラ・フォン・カントの苦い涙
  • 自分を慕う秘書には見向きもせず、若い女の子に夢中。女の子に振られ、娘にもとりあってもらえず、秘書をいじめ倒す。SM世界がファッショナブルに描かれて、これまた救いがない。『四季を売る男』といいペトラ・フォン・カントといい、ファスヴィンダー監督は死にたい病にかかっていたのではないだろうか。死にたい病にかかっている人は、その気持ちを作品に昇華させるに限る。病が重篤なほど力のある作品が出来る(?)。

  • 飛べ!ダコタ
  • 人類みな兄弟。平和の基本。

  • インポッシブル
  • 情けは人のためならず。音の怖さ、大津波の恐ろしさを感じた。

  • さよなら渓谷
  • さっぱりわからない二人の気持ち。夏の感じがよく出ていた。

  • 凶悪
  • どこまでが実話なのか。何人も人を殺せる気力体力精神力(驚愕)。記者の執念もすごかった。身内が身内を殺させる。いずれも人間。人間でゴメンナサイ。リリー・フランキー、楽しそう。

  • アメリカン・ハッスル
  • 笑えた。2014年カップル大賞を差し上げたいお二人さん。詐欺師なのに良い人たち。それに比べてFBIの人、なんだか嫌なヤツだった。出自が裕福でなさそうな人たちのサバイバル劇。善人も悪人もひっくるめて逮捕しちゃう不条理。ワカサギ釣りの話の落ちなし。

  • ラッシュ プライドと友情
  • ジェームズ・ハントとニキ・ラウダ、ライバル同士の二人がレースでつながっている。レースを棄権する勇気を持っているニキ・ラウダって、強い人だなぁ。音が凄い迫力だった。

  • マイティ・ソー ダーク・ワールド
  • 今から思うと、これも『インターステラー』で描かれたワープといっしょ?科学的な映画だったのかーーーーっ!?←違う(ツッコミ)。ロキとソーのキャラクターと兄弟げんか(漫才)で持っている。

  • 君と歩く世界
  • 心の傷と体の傷、どちらがダメージが大きいか。体の傷には心の傷も伴うので体の傷の方がダメージが大きいと思う。だけど、生きているっていうのは凄いことで、時がたてば傷が癒えることもあるし、傷は残っても色々な工夫で乗り越えて行けたりするのだと思う。この作品で驚いたのは、獣くんのキャラクター。シャチにがぶっとやられて心身ともに傷ついた女性の心を獣くんが解きほぐしていく。犬とか猫に癒されるのと同じことなのだろうか?いらぬ気を遣わなくて済むっていう。後半は彼女がマネージャーとなり獣くんが闇ボクシングで荒稼ぎという展開になるのだったか。結末を忘れてしまった。

  • カンパニー・メン
  • 面白かったけれど忘れてしまった。

  • それでも夜は明ける
  • 奴隷に恋した農場主を演じたマイケル・ファスベンダーが作品を喰っている。思い出すのは、この農場主の痛々しさばかり;;;。金儲けの手段は無限だ。北部の自由黒人を誘拐して南部で売るなんて。

  • ロボコップ
  • ロボコップを開発した会社の社長室(?)の壁にあったのは、フランシス・ベーコンの絵では???

  • 抱きしめたい
  • 半身が不自由な女性(北川景子)とタクシー運転手の男性(錦戸亮)の恋愛だけでは終わらない人生映画。意外にも印象に残っているシーンが多く、けっこう力のある作品だったことに気づく。

  • アナと雪の女王
  • 猛吹雪~。不滅のハッピーエンド。全部、セリフで言わなくてもいいのに。ともあれ、ディズニーにハズレなし。

  • ローン・サバイバー
  • 二泊三日の地獄旅行。究極の体育会系。どうしてサバイブできたのか、納得納得。終盤の空からの攻撃になぜだかムカつく。海兵隊万歳、タリバンが皆悪い的ヒーローもの。

  • ウォルト・ディズニーの約束
  • ツボ。親子の話であり、創作についての話だった。トレヴァー夫人のキャラクターも面白い。アメリカ人も面白い。『メアリー・ポピンズ』、観たい。

  • グランドシネマ坂東玉三郎「日本橋」
  • 鬼気迫る美しさ。恋狂いの話は、関係ないやって感じだが、役者で見せるお芝居だった。年をとっても滑舌がイマイチでも、美しいとしか言いようがない。

  • ザ・マスター
  • ???わからな~い。

  • 白ゆき姫殺人事件
  • 文句なく面白かった!血の流れ方が、よかですばい。芹沢ブラザーズのバイオリンも、もっと聴きたかー!ネットピープルやマスコミの無責任さ。白雪姫より赤毛のアンという話の流れに涙一滴。

  • もらとりあむタマ子
  • さらば、封建的なお父さん。こんにちは、料理上手なお父さん。最高のお父さんだった。子どもは、あんなものでしょう。でも、あの洗濯物の干し方はありえない。

  • ダラス・バイヤーズクラブ
  • アメリカ映画お得意の、ちょい社会派が混じった人情ロデオ風船(?)。アカデミー賞主演男優賞もうなづける。

  • 楊家将 烈士七兄弟の伝説
  • 話は、サクサク。死に方、様々。中国に限らず歴史ものは面白いとしたものだが、もうちょっと法螺を吹いてくれた方がよかった。真面目すぎるような気がする。(劇中、大法螺は吹いていたけど。)

  • ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅
  • 音楽よし。景色もよし。割れ鍋に綴じ蓋夫妻に、孝行息子。可笑しくて悲しくて飄々。

  • 名探偵ゴッド・アイ
  • コメディとは意外なり。

  • ある精肉店のはなし
  • 部落差別問題よりも、「命をいただく」という今では日本人でさえ忘れた考え方が印象的だった。

  • キャプテン・アメリカ ウィンター・ソルジャー
  • 覆面の悪役がカッコいい!!!

  • テルマエ・ロマエII
  • 裸の付き合いは、バリアフリー。お湯に浸って寛げば、心身ともに癒される。風呂は愛と平和の泉なり。前作と異なり、原作の趣旨がダイレクトに表現されていてよかった。ワープするときの浜辺のアリアも相変わらず可笑しい。ローマの歴史にも興味が湧いた。

  • アメイジング・スパイダーマン2
  • スローモーションが来てー、ストップモーション!歌舞伎の見得みたいで気持ちイイ!!青春映画。あの地下鉄の駅、本当にあるのだろうか。『サブウェイ123 激突』でもルーズベルト駅って出てきたような気がする。

  • 鑑定士と顔のない依頼人
  • 外連ケレン、パー。

  • ルパン三世 カリオストロの城
  • 公開当時に見たかった。

  • WOOD JOB! 神去なあなあ日常
  • シモネタ・・・(笑)。音と映像のみで都会の喧噪を表現したところや、おにぎりの伏線から霧の中の手で山の神を感じさせるところなどがよかった。セリフに頼りすぎないっていうのは映画の基本だと思う。

  • 海角七号 君想う、国境の南
  • 映画と音楽の組み合わせは鉄板。 久々に楽しい人たちを見たって感じ。中孝介さんのトークもお客さんの質問を含めて面白かった。

  • セデック・バレ 太陽旗/セデック・バレ 虹の橋
  • 血湧き、肉躍る。(肉が踊ったら面白い。)

  • ハンナ・アーレント
  • 考えてもどうにもならないことって確かにあって、どうにもならないことを考え続けるのは心身の負担になるので、思考停止に陥ったり、考えることを放棄したりする。それほど人間は弱い。だから、考え続ける人は強いと言える。そして、考え続ける人のみが真理に近づける。考え続ける人の代償=友だちを失うことがある。

  • X-MEN:フューチャー&パストheart
  • この続きがまだあるなんて楽しみすぎる。クイックシルバーが超高速で活躍するシーン、音楽と映像、素晴らしい!!!若教授、もっと苦しめ~(^o^)。

  • バックコーラスの歌姫たち
  • 私好みの魅力的な女性ばかり。欲張りかもしれないけれど、もっとたっぷり歌を聞かせて欲しかった。

  • 祖谷物語~おくのひと~
  • 力作。タイトル文字、ドドーン!昔の日本映画みたい。山の春夏秋冬を本当に撮影。巨匠の映画みたい。美しく撮れている。田中泯、凄い。武田梨奈、走る走る。長いし、真面目すぎるし、もっとスッキリさせた方がいいと思うけど、これはこれで立派。自然と対峙する暮らしの厳しさと、環境を汚染する暮らしの虚しさ、その端と端の間でもがく人間の有様が描かれていたように思う。

  • 春を背負って
  • 山の空気を吸いに行く。高山植物、映るかな。ぎょっ、山小屋内、凍ってる-。だいたいそんな感じの映画だった。

  • 25年目の弦楽四重奏
  • なんか、ところどころで笑ってしまった。もしかして青春映画に分類できるのでは。若者は、おいちゃん、おばあちゃんを弄ばないでください。回復力が衰えているからして。最後はもちろん感動でうるうる。

  • 豚と軍艦heart
  • 感動!

  • 超高速!参勤交代heart
  • 大笑い(拍手)。

  • 渇き。
  • 『凶悪』と『私の男』とごっちゃになって、わからな~い。

  • ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!
  • はははは!ようやるのう(^_^)。

  • 遙かなる勝利
  • ロシア~って感じ。虫の視点でカメラが動いたり、兵士が揺れながら居眠りしたりの、なんかちょっと(意味不明の)笑えるカットが時々挟まる。3部作の真ん中を見てないので、よくわからないところがあった。

  • 円卓 こっこ、ひと夏のイマジン
  • こどものエネルギーをお裾分けしてもらった!とても大事なことを楽しく愉快に描いていた。棚から抜け出した寿老人が深夜の通りを歩いている(怖)。そんなぽっさんの想像力が好き(^_^)。

  • オール・ユー・ニード・イズ・キル
  • ひえ~、トム・クルーズがこんなカッコ悪い役をやるなんて・・・・!と思わせておいて、結局カッコよくなるのが、めでたしめでたしのゲームのような作品だった。

  • 洲崎パラダイス 赤信号
  • コント赤信号ではなかった。

  • マレフィセント
  • 「眠れる森の美女」の妖精マレフィセントは、なぜ、呪いを掛けたのか。その謎が最大の関心事なのに、最初からネタを割っちゃいかんでしょう。その後のマレフィセントの葛藤をしっかり描ければ、まだ面白くなったかもしれないけど。う~ん、残念としか言いようがない。

  • ブルージャスミンheart
  • 美しい映画だった。

  • ぼくたちの家族
  • 災い転じて福となす。兄弟、助け合った。がんばった。

  • チョコレートドーナツ
  • どんなに辛く悲しいことがあっても生きていく。最後の歌にパワーがあった。あとは70年代の服装。

  • 思い出のマーニーheart
  • 雷鳴とどろき雨が降るサイロの怖かったこと。安奈が繊細で女の子女の子しているのが面映ゆかったけれど、清々しい気持ちになれる良作だった。

  • ゴジラ
  • もう一回見たい。

  • いとしきエブリデイheart
  • ちいさな幸せをエブリバディに。

  • エイトレンジャー2
  • もう止めなさい(^_^;。

  • 怪しい彼女heart
  • 老人ものであり母ものであり「それでいいのだ」人生ものであり、傑作!歌謡曲、万歳!

  • LUCY ルーシー
  • 脳を100%活用すると、素粒子になって変幻自在。物質として存在するのか、しないのかもわからなくなる。映画でそれを視覚化したら、あの黒いうねうねになった。そういう映画と受けとめた。っていうか、スカーレット・ヨハンソンのぽってり唇から聞こえるハスキーボイスと、Tシャツぱつんぱつんの肉体の躍動を楽しめば入場料のもとは取れるかと思ふ。

  • TOKYO TRIBE
  • ラップ・ミュージカル。雑然としながらもポップな美しさのある世界を作っているのは見応えがあったけれど、ラップにバネがなく、だらだらした印象を受けてしまった。

  • 罪の手ざわりheart
  • グローバル化ってこういうこと?

  • IN THE HERO
  • ヒーローの心意気、素晴らしい!カメラが回っているときだけではない、ファミリーレストランでの一幕、仲間への接し方、生き方が気持ちイイ。また、映画作りについての映画としても素晴らしく、裏方さんへのリスペクトに感じ入った。

  • her 世界でひとつの彼女
  • イマイチ理解できなかったが(結末も忘れてしまったが)、面白かった。コンピューターの彼女が、実は大勢の彼氏を相手にしていたっていうオチだったか。手紙もセックスもリアルな満足が得られるなら、手紙やセックス自体がヴァーチャルでもいいじゃんって感じ。ただし、相手の真心を求めるようになると、リアルな満足が得られなくなるっていうそういう話だったのか違うのか、う~ん、思い出せないなぁ。ピンクとか赤とか美術がよかった。眼鏡で力なく心優しい悩める男を演じたホアキンも。

  • 舞妓はレディ
  • これは主演の上白石萌音ちゃんの魅力で持っている!もうもう、可愛いー。ちょっと小悪魔的なところも覗かせたりして、よかった。

  • ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー
  • あのテープの中の曲を知っていたら、ぐっと来るだろうなー。知らなかったのでグッとはこなかったけれど、いいキャラぞろいで楽しかった!

  • 石榴坂の仇討
  • 侍魂なんて滅私奉公、忠義大事のいいとこなしと思っていたけれど、この映画で新しい侍魂を見た。金にあかせて偉そうに振る舞い、「まだ侍をやっているのか」とバカにしていじめる輩が出てくる場面で、志村金吾(中井貴一)を始め、刀を捨て新しい職業に就いている元侍も、「私も侍だ」と名乗りを上げてその金持ち輩に迫り、いじめを止めるのだ。これは明治の世になって奉公や忠義の相手を無くしても侍魂を持っている人たちがいたということだ。忠義を抜きにした侍魂とはどんなものか。金吾や佐橋十兵衛(阿部寛)を見ていると、自分自身の中に規範をしっかり持っていて、それを貫く人という感じがした。私にとっては「新しい侍魂」を提示してくれた作品だ。

  • ラヴレース
  • リンダ・ラヴレース(アマンダ・セイフライド)の母親役がシャロン・ストーンだったとはビックリ!あっぱれ!作品も見応えがあった。最後はめでたしでよかったけれど、そうなるまでムカムカし通し。あの夫がっ!がーーーーっ!(あの男優さん、こんな役ばっかり(^_^;。)やっと逃げ出せたリンダ(ほっ)。「逃げ出せるに至る思考」までが長かった。

  • 猿の惑星 新世紀 ライジング
  • ちょー面白い!感動した。2時間半があっという間。チンパンジーと人間の友情。友情があっても戦争になるって「未完の対局」を思い出した。森、タワー、地下鉄、セット、音楽、グッド。アンディ・サーキスに主演男優賞を!(女性の猿がフェミニンなのが玉に瑕。)

  • 大統領の料理人
  • ちょっと寝てしまった。もしかして、かなり寝てしまったのかも。いや、全部寝てしまったってことはないけど。とんでもなく寝てしまったのかも。トリュフって日本で言うと松茸みたいなもの?

  • あなたを抱きしめる日まで
  • 母子ものと思っていたら、意外にも宗教ものだった。母と対比されるあのジャーナリストの立ち位置と性格はすごく面白い。信仰心のあるジャーナリストって別に矛盾するものではないと思うけどなぁ。

  • アバウト・タイム
  • エピソードを刈り込んで90 分にしたらサイコーだったとも思うけど、出てくる人を見ているだけで満足だった。コンウォールって素敵なところだなぁ。大雨のウェディング、サイコー!

  • ニッポンの嘘 報道写真家 福島菊次郎90歳
  • 年を取ると油が抜けて、お風呂も洗濯もたまにでよい。それはイイね!

  • 私の男
  • 一部の男性の妄想。と思って念のため検索したら原作者は女性だった。

  • 蜩ノ記
  • 傑人に見える秋谷(役所広司)が切腹を仰せつかっているとは、これ如何に。その謎が明かされる面白さ。秋谷の監視役庄三郎(岡田准一)が秋谷の生き方に傾倒していく面白さ。倹約家老(串田和美)の面白さ。

  • レイルウェイ 運命の旅路
  • 戦争が終わっても長い間心の傷が癒えない怖さを見せられると、戦後数十年たっての自死もあり得ると思う。元英国軍兵(捕虜)と元日本軍兵の対面シーンもなかなか怖かった。本当に贖罪になったの?許せたの?疑念が湧いたが、前に進もうと思えば手を取り合うしかないのだ。手を取り合うには贖罪と許しが必要なのだ。

  • 夜の河/雪国/五番町夕霧楼/五辨の椿
  • 人生イロイロ、女性も色々。

  • 0.5ミリ
  • なかなか力のある作品。歳を取ること、それを見ることの悲しみがよく描けていて、それだけで充分だと思う。コート、現金、車、梅干し。サワはお年寄りから色々と授かる。ギブ・アンド・テイクだ。最後にいただいてきたものは、なかなか強烈だ。

  • リスボンに誘われて
  • 歳を取ってもアイアンズ。

  • 美女と野獣
  • 野獣になったエピソードがよかった。フランス~。

  • 紙の月
  • りえちゃん痩せすぎ。

  • ドラキュラZERO
  • いいね、いいね!うわさの串刺し公にお目にかかれて嬉しい。史実とフィクションの混ぜ合わせは楽しいな。それにヴラド公、イケメンじゃーん(^o^)。なりたくなかった浅ましい姿になったわけだから、今後とも苦悩されますよう(^人^)。

  • フューリー
  • 同じ釜の飯を食うっていうのがどんなことかわかったような気がした。ドイツ人母子との食卓シーンは仲間同士の不満のぶつけ合いが、ものすごい緊張感で描かれていた名シーン。アメリカにとってナチスを相手にした正義の戦争だったはずが、兵士たちは略奪、強姦などしていて他の戦争と変わりないことを描いていて少し驚いた。訓練されてない新兵くんに捕虜を撃てと命ずるビッグ・ダディ(ブラッド・ピット)を見ていて日本軍も似たようなことをやっていたと思ったし、『フルメタル・ジャケット』で描かれた人間をロボットにする訓練は、戦争では必要なんだと改めて思った。タイガー戦車の大きさにビックリ。アメリカは娯楽作にもパワーがある。

  • インターステラー
  • 『2001年宇宙の旅』のポジティブ・ヴァージョンとのこと。

  • ゴーン・ガール
  • ヒンヤリ映像のブラック・コメディ。

  • ホビット 決戦のゆくえ
  • ホビットは本当にいい種族だなぁ。それをわかっているガンダルフの敬愛の瞳がグー(^o^)。『ロード・オブ・ザ・リング』でもそうだったけど、人間種族にはカッコいい俳優さんを使っている。犬猿の種族ドワーフとエルフという異種族間の恋愛の結末は(ToT)。

  • ジゴロ・イン・ニューヨーク
  • ジャジーなジャ爺、ウディ・アレン。

  • 寄生獣 前編
  • グロテスクなシーンも漫画の延長みたいな感じだったので余裕で正視できた。染谷くん可愛い。阿部サダヲの口跡、気持ちいい!後編も楽しみ。

  • こまどり姉妹がやって来る ヤァ!ヤァ!ヤァ!
  • もっとパワフルな女の一生ものかと思っていたら、意外とあっさりしていた。よく考えて構成されたドキュメンタリーで、昔の映像や写真を話に合わせて上手く編集している。半生に戦争が絡んでくると、それだけで波瀾万丈だ。私も働かなければ。嫌でも。

  • あなたがいてこそ
  • インドのロミオは、踊るとイケメン。ジュリエットは、美人でキュートで色っぽい。そのうえ、ロケーションも抜群で文句なく楽しめる。何度も笑ったし、抗争よりも愛という明確なテーマも突き抜けていて天晴れ。自転車が活躍するので(自転車好きの)ベルトルッチ監督が見たら何と言うか聴いてみたい。

インターステラー

面白かった。話にしても映像にしても、へぇ~、ふぅ~んという感じで。おおー!とか、うわー!とかでないのが感性の鈍磨というか、可愛げがないというか、乗れなかった自分が不憫である。そうすると、昔からある神かくしやUFOも星空間移動なのかもしれないってことだろうか。神かくしとかUFOが異次元世界との行き来であるとは、私が子どもの頃に言われていたことで、なにやら懐かしい。「ライラの冒険」を思い出したりもした。ヴィジュアルもなんか、どっかで見た感じがつきまとっていた。

人類滅亡の危機をいかにして救うかというスケールの大きい命題を父と娘の愛情で解くという泣かせる話であると同時に、絶望の中にも希望を見いだす人間力の話でもあった。

観た後で知ったが、プロデューサーの一人は物理学者で、ブラックホールなど最新の科学でわかっているとおりに描かれているそうだ。そう言われても「ほんまでっか」と思うばかりだけど、そのくせ私はこの映画のSF的なところを楽しんでいたように思う。とりわけ、時間の摩訶不思議がいくつも描かれていてよかった。時間は不可逆なものなのに、「彼ら」として過去に現れることが出来る。わからないのに、やっぱり面白い。

監督:クリストファー・ノーラン
(2014/12/9 TOHOシネマズ高知9)

ゴーン・ガール

はははは。結婚って、底なし沼なのか(笑)。
親の借金のため娘は自分の財産を差し出す。親の介護のため息子は故郷にUターン。両者とも相談なしに一人で決めて、パートナーには事後報告。そして、失業。金の切れ目が縁の切れ目的浮気。浮気発覚で懲罰的復讐と、これは「結婚」についての映画だと思う。ニック(ベン・アフレック)とエイミー(ロザムンド・パイク)の二人を見ていると、人生の荒波に手に手を取って立ち向かう理想の夫婦像からは遠い。
婚前契約って再々でてくるけど、二人はどんな契約をしていたの?

それにしてもニック・ダンは、ベン・アフレックのためにあるような役。バカな男に違和感なし(^o^)。アゴを隠すって当て書きでしょう(決めつけ)。
音楽がとてもよい。
ボニー刑事(キム・ディケンズ)、めっちゃカッコいい!
ニックの妹マーゴ(キャリー・クーン)は健気。双子の兄妹で何でも打ち明けられる関係だったのだけれど、父の家をニックが「茶色の家」と呼んでいたいきさつは知らなかった。ニックは妻だけに話していたのだ。その他、子どもをほしがっていたのはニックの方で・・・とか夫婦にしかわからないことがあるのよね~。あたりまえだけど、やっぱり妻と妹はまったく異なる関係性なのだ。
エイミーは、なぜ、デジー(ニール・パトリック・ハリス)と結婚しなかったのかなぁ。追いかけられると逃げたくなるってこと?
ニックの弁護士(タイラー・ペリー)の手法からすると、真実はどうであれ世間を味方につければ裁判にも勝てるということだろうか。

監督:デヴィッド・フィンチャー
(2014/12/13 TOHOシネマズ高知5)

ジゴロ・イン・ニューヨーク

フィオラヴァンテ(ジョン・タトゥーロ)は、ジゴロのお手本のような人だった。女性の欲求を察し、満たす優しさ。これがジゴロに不可欠なものなんだろう。顔は二の次、三の次。察しがよすぎたり、サービス過剰は疲れるけれども、フィオラヴァンテは万事、程よい加減で言うことなし。これはモテる。だけど、女性の本命にはなれない。『七年目の浮気』でも描かれていたように不器用くんの方が本命として見られているのだ。

何不自由なさそうな皮膚科医パーカー(シャロン・ストーン)と、夫に先立たれ何かと不自由そうなアヴィガル(バネッサ・パラディ)という女性の対比も面白かったけれど、ジゴロ斡旋家マレー(ウディ・アレン)の妻や厳格なユダヤ教徒たち、会話の中の○○系など、ニューヨークが人種のるつぼと言われていたことを思い出した。特に厳格なユダヤ教徒のあれこれが面白く、自警官(パトカーがそっくりで最初はニューヨーク市警かと思ったよ)やユダヤ教の罪に当たる行為かどうか審判する「審議会」は、一見の価値ありだ。

小粋な音楽が何曲もたっぷりと使われていて気軽に楽しめる反面、フィオラヴァンテとアヴィガルのシーンなど、ここぞというところは無音で観客の集中力を高める演出。アレン・アレルギーは、なぜだか発症しなかった。イジイジしてなかったからかな?

監督:ジョン・タトゥーロ
(2014/12/13 あたご劇場)