NINAGAWA十二夜

朝5時起き、日帰りで大阪松竹座へ行ってきました。
菊之助目当てですけど、亀治郎、ブラボー(^o^)。
お高くとまった坊太夫(菊五郎)に一泡吹かせる腰元麻阿役なのですが、今までに見たこともないキャラクターで、酒を飲むは指をねぶるは、けっして上品とは言い難い飲み食いの仕方、洞院(左團次)とねんごろな様子は艶やかに、坊太夫を仕留める様子は毒婦のように、その一挙手一投足が可笑しくて可笑しくて、「芸人」亀治郎を見た思い(笑)。本日のワタクシの笑いの99%は、亀ちゃんのお陰です。
菊之助は真面目に二役(実質三役)を演じておりまして、獅子丸(実は主膳之助の双子の妹、琵琶姫)が決闘の際、腰が引けているのが、なかなかにコメディ演技でした。こうしてちょっとずつコメディが出来るようになるのだなぁ。菊五郎父さんみたいに遊んでいると(いや、よく知りませんのでイメージですが)、喜劇もお茶の子なのかもしれませんが、菊之助は酔っぱらったしのぶ姉ちゃんをお迎えに行っていた(いや、よく知りませんが聴くところによると)真面目な弟キャラですから精進が必要なんです。目標の玉三郎さんは、真面目で(いや、よく知りませんのでイメージですが)、かつ、ちゃんと喜劇も出来るので、菊之助も大丈夫だと思います。
今回は、片思いに身を焦がす乙女心を封じて(というか小出しにして)、大篠左大臣(錦之助)の片思いの相手、織笛姫(時藏)のもとへ、左大臣の思いを伝えに行く、言わば自分の恋する相手と恋敵の仲を取り持つ役です。自分の片思いの切なさや、左大臣や織笛姫の気持ちもわかるという切なさがよく表現できていました。←これはもうお手の物。
獅子丸の姿で、大篠左大臣に対して琵琶姫の思いを小出しにするところは、もっとコメディ化できるところですね。
とにかく、踊りは美しいし、あの涼やかな声を聴くと、脳に酸素が行き渡るというか、実に心地よきかなでした。
シェイクスピアと歌舞伎の合体ということでの感想は、ちと辛口。
歌舞伎としては、主膳之助と琵琶姫の早変わりに、わかっていても「早っ」と驚かされたり、お馴染みの台詞(?)「ビビビビビ」とか「しぇー」とか「さあ、さあ、さあ」とか、うまく嵌っていると感心させられても、花道はそれほど重要でもなく残念。
シェイクスピア劇としては、言葉遊びが韻を踏んだり洒落たり台本ではよくできている感じはしたものの、うまくこちらに伝わってきませんでした。何が原因かわかりませんが、俳優の台詞回しなどの技術的なものがまだこなれてないような・・・・(←素人意見ですから気にしないでください)。
それは道化の捨助(菊五郎)でさえ、イマイチだったんです。言葉遊びの部分だけでなく、道化には重要な台詞がたくさんあるのですが、あまり心に響いてきませんでした。
舞台装置はよかったです。特に開幕の鏡!再再演ですから、鏡のことは耳にしていましたが、それでもやっぱり「おお!」と思いました。んで、大勢の人が客席から鏡に向かって手を振っていたのが可笑しかったです。この反応はロンドンでもあったのでしょうか(笑)。
まあ、亀ちゃんですね。思い出しても可笑しい・・・(笑)。

「NINAGAWA十二夜」への1件のフィードバック

  1. 【大阪日帰りかー】 (siki1960さん)
    そしてシェイクスピア歌舞伎かー
    (* ̄‥ ̄)。。
    多分、わたくしの想像はかなーりズレてるんだろーケド
    あの「早口セリフリズム命!」なシェイクスピアと
    「なぁーにぬねのぉーん」の歌舞伎(←勝手なイメージ)
    合わないよーな気がスルなー(゜σ・・゜A“
    NINAGAWAてコトは蜷川さん演出なのかな?
    (2009/07/15 07:44:53 AM)
    【蜷川幸雄、演出です。】 (お茶屋さん)
    >合わないよーな気がスルなー(゜σ・・゜A“
    う~ん、テンポが合わないのかな~?
    言われてみれば、まったりして切れがなかったような・・・。
    でも、ほんと、合っているのかいないのか、俳優の技術的な問題か、よくわからないです。
    私の耳のせいかもしれないし、初演を観た人にどんなだったかたずねてみます。
    あ、音楽はチェンバロ使って、シェイクスピアでした。和の楽器との合奏も違和感なかったです。(2009/07/15 11:36:59 PM)

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