地獄の黙示録

圧倒的な音と映像、めちゃめちゃピッタリのドアーズ「The End」、ゆったりとしたテンポ、まさしく「映画」を堪能するという感じで、やっぱり面白かった。10年ほど前に見た特別完全版は、フランス人プランテーションと不時着したプレイメイツとラストの殲滅シーンが追加されていたため3時間を超えていたが、今回はおよそ2時間半。よくしゃべるカーツ(マーロン・ブランド)の言っていることは、ほとんど理解できず、またしても難解な・・・・と思って映画館を後にしたが、そう難しく考えなくていいのなら「狂気の素は恐怖」ということが描かれていたように思う。なにせ、1番最初に登場したウイラード(マーティン・シーン)を狂っていると思ったのも束の間、次々と狂った人が現れるものだから、ウイラードなんかまともに思えてくる。人を狂気に陥れるもの、それが「ホラーだ、ホラーだ」ということなのだろう。そういう風に単純化すると、「カーツさん、そこまでせんと、それがわからんかったの?」とカーツのありがたみが薄れるけれど、なにせオペラだから、大層に描くほど面白い。

それにしても、恐怖を感じる神経が切れているとしか思えないキルゴア(ロバート・デュバル)の、戦場での適応力(^Q^)。カーツは神経過敏の詩人で、頭脳明晰な哲学者で、現地の人を集めて壮大な実験を行う科学者。職業選択を誤っている。

時間があれば、「地獄の黙示録」すごろくを作りたい。手前がふりだし(サイゴンのホテルでゴロゴロ)で、河を遡って行き、一番奥(用紙の上の方、黙示録を小脇に抱えて)があがりだ。河口でキルゴアとサーフィンをしたり、虎と出会ってあわてて逃げたり(六つ進む)、楽しい双六になりそうだ。
(2016/08/31 あたご劇場)

「地獄の黙示録」への5件のフィードバック

  1. 映画もたいそうな映画だけど、お茶屋さんの感想がオモシロイ~♪
    ホラーでオペラでサーフィンで「壮大な実験」で
    そこから「すごろく」になるトコがあはははは~~(^^)

  2.  >TAOさん
    でしょ、でしょ。
    誰か作ってくれないかなぁ。

     >ムーマさん
    オペラはコッポラ監督本人だったか、他の誰かだったかが言っていました。
    すごろく、きっと楽しいですよ(^Q^)。

  3. 特別完全版を高知でやってたのは、02年なので、
    十年ほどどころか、十五年近く前ということになりますねぇ。
    僕は、うっかりTOHOシネマズで観たのかと思って
    拙日誌を辿ってみたら、シネコンができる前の上映でした(たは)。

    >それが「ホラーだ、ホラーだ」ということなのだろう

    この「ホラーだ、ホラーだ」っていう台詞、あったっけ?
    それとも誰かの弁?

  4.  >ヤマちゃん
    はひゃ~。そんなに前だったのね。
    私はなぜか東映で見たような気がしていたのですが、東宝1(5階)でした。

    「ホラーだ」というのは、カーツのセリフ(字幕)だったと思います。
    けっこう、しつこく言っていた印象を持っております。

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