めずらしく日記の二本立て。
本日、県民文化ホール(オレンジ)で落語を聴いてきました。
米團治(よねだんじ)は知らねども、桂ざこばが大好きで、ぜひ、話を聴いてみたいと常々思っておりまして飛びつきました。
ざこば師匠、思ったとおり、よかったわ~~~。
「芸は人となり」と言うのは本当で、ざこば師匠、繊細で優しくて、爆笑の連続の後にホロリとさせられたり、本当に行ってよかった~~。
お話の導入部(まくら)は、師匠の嫁さんの描写から。強気な嫁さんの態度にちっちゃくなりながら、怒りがたまっていて、もうずーっと離婚やと思ってまんねん。嫁の方も同じできっと誰かに離婚の相談に行ってると思う・・・・ってところから、お話の主人公(姉さん女房)が仲人の兄さんに離縁の相談に駆けつける場面へ。
このつながりは名人芸です。このまくらとのセットで噺が忘れられなくなるのです。
主な登場人物は、髪結いの姉さん女房、離縁を相談しに行った兄さん、髪結いの亭主なのですが、演じ分けがお見事!
特に主役の女房がいいわー。
ちょっと帰りが遅くなっただけで悪し様に言われたことが腹に据えかねるというわななきや、ろくでもない亭主だけど他人にこき下ろされると腹が立つという可愛さ、実は年下の亭主だから自分が老いたとき若い娘に走られたらどうしようという心配がいじらしく、亭主に惚れ込んだ様子がよく演じられています。
まー、よかったところを取り出したら全部書く羽目になるので、あと一つ、間の取り方が絶妙ということをご報告。
「しーん」という間が続くのは、今のお笑いの人にとっては恐怖なんじゃないかと思うのですが、ざこば師匠は余裕です。わざと「しーん」という間を取るのです。そうするとお客さんの方でジワジワと可笑しくなって笑い出す。この余裕の間というか、作戦の間は、文珍さんもやっていましたが、それぞれ異なる味わいがあるのも面白かったです。
おや、ここまでで、かなり時間が掛かってしまいました。
他の出演者や口上についても書きたかったんだけど、続きはまた後日。
【Re:五代目桂米團治、襲名披露公演(10/13)】 (ムーマさん)
直に落語を聞いたことはほとんどありませんが、落語自体は大好きです。
ざこば師匠は、なんとなくなんですけど私も好きで、いつか本職の方も聞いてみたいと思ってました。
でもって、こんなところで聞けるなんて!
お茶屋さんの文章から、高座がほんとに目に浮かびます。師匠の身振り手振りも、あの表情も。余裕の「シーン」も。
なんていう噺だったっけ・・・って、だいぶ考えてから「厩火事」が浮かびました。(違う髪結いさんかしら?)
ざこば師匠は、ああいう女性を語るのが、とってもとっても似合いそうな気がします。(2008/10/14 11:30:51 AM)
【Re[1]:五代目桂米團治、襲名披露公演(10/13)】(お茶屋さん)
ムーマさん、題名はわからないのですが、厩が火事になって孔子が可愛がっていた白馬が焼け死ぬという逸話がでてくるので「厩火事」だろうと思います。
孔子は馬の心配より弟子の心配をしたけど、京都のどっかの旦さんは階段から落ちた女房の心配より皿の心配をした。はて、髪結いの亭主は女房が先か茶碗が先か。「茶碗、割ってみぃ」という仲人の兄さんのアドバイスの噺でした。
ざこばさんは、本当にいいですよー。
近くなら追っかけしたいくらい。
志ん朝、米朝も上手いけど、それに匹敵するくらい上手くて、もっと笑えるような気がします。
ぜひぜひ、聴いてみてください。CD出てないかなぁ。(2008/10/14 06:03:50 PM)