光州事件で命懸けで怪我人を病院に運んだりジャーナリストを案内した名も無きタクシー運転手たちに対する感謝と尊敬の念がものすごく伝わってきた。
クライマックス、ソウルへ向かう下り坂。追う軍隊に逃げるタクシー。ドイツ人ジャーナリスト(トーマス・クレッチマン)を乗せたタクシー運転手(ソン・ガンホ)は絶体絶命と思いきや、わらわらと仲間が!わははは、ありえな~い(^Q^)と思いつつ、その熱き走行に感動の涙(ToT)。ヒーローとは犠牲を払って他者を救う。ソウルのタクシー運転手も光州のタクシー運転手もヒーローや~。そして、このヒーローの市井の人ぶりを丹念に描いていたことにこの映画の意義があるように思う。民主化の歴史に名前はでてこないが、名も無き人を顕彰するというか・・・・。市井の人パワーを描けるのは、市民パワーのある証拠というと大げさかもしれないけれど。
エンタメ作品だけど、光州事件を描こうとしたら、権力者は都合の悪いことは情報統制するし、軍隊(警察)を使って市民を意のままにするし、ジャーナリストは危険を冒してでも隠しごとを暴こうとするってことも描けちゃったので、なかなか豊穣。
いつもながら韓国映画を観ると自然や文化に共通するところがあって、親しみを感じることが多い。この映画でもジャパニーズ・ソウルフードのおにぎりが(コリアン・ソウルフードかどうかはわからないが)落涙ポイントとなっていた。
(2018/09/22 あたご劇場)
お茶屋さん、こんにちは。
報告とお礼がすっかり遅くなりましたが、先の拙サイトの更新で、こちらの頁をいつもの直リンクに拝借しております。「ヒーローの市井の人ぶりを丹念に描いていたことにこの映画の意義がある」まさしく同感であります。偉人伝とは異なる史観、社会観が素敵でしたね。
グルメ料理よりオニギリや!と僕も思います。どうもありがとうございました。
ヤマちゃん、リンクとご報告、ありがとうございます。久しぶりなので、とっても嬉しいわ~。引用してくださったところは、見てからずーっと書きたいと思っていたのです。
ヤマちゃんの日誌も読ませていただきました。同じようなことが(おにぎりも!)書かれていたので、これまた嬉しく思いました。ありがとう。