観に行った当時は、リヒテンシュタイン展のクララ・ルーベンスちゃんや、その他のお宝お宝したキラキラ感が頭に残っていて、レーピン展の見始めの数点は暗くて寂しくて姫路まで来たのに~と思った。でも、すぐに慣れて、結局ほとんどの絵が気に入った。レーピンは、対象をよく観察し、冷静に描いている感じ。絵の中の人物は、その人の個性を発揮しているが、描き手は常にクールで動きのある絵もドラマチックな絵も静か。映画監督で言うとクリント・イーストウッドみたいな感じだ。
気に入った絵をスキャンしようと思ったら全部ってことにもなりかねないので、特に好きな3点と言いたいことがある3点をアップしてみる。1枚で物語ができてしまうくらいドラマチックな絵も数点あったので、それもスキャンしたらよかったかな。「ゴーゴリの『自殺』」なんか図録はゴーゴリのまわりの調度品が鮮明に印刷されているけれど、実物は暗がりに暖炉の火の赤と画面の奥の蝋燭の他は黒ーって感じで随分印象が異なる。実物の方は、じーっと目をこらさないと部屋の様子はわからない。映画の一場面を見ているようで、原稿を抱え天を仰いだゴーゴリの表情が本当にドラマチックだった。
(2013/02/28 姫路市立美術館)
「クリント・イーストウッド」というのは言えてますね・・・すごーく納得。
ほんと、そういう感じでした。
わーい(^o^)。
賛同してくれる人がいて、すごく嬉しいです。
ありがとうございます。