ベルファスト

ケネス・ブラナー監督とは同世代で、今まで観た監督作品から勝手に親しみを感じているけれど、ベルファスト出身とは知らなかった。フィクションも織り交ぜているとは思うが、どうしても1969年当時の自伝と思ってしまう。作品から感じられるのはやはりベルファスト愛だ。両親が好き、祖父母も好き、幼友達やご近所さんも遊んだ場所も好き(おじいちゃん、サイコー(^o^)!)。そんな大好きな人を残して故郷を去った理由と、その体験から望むこと、言いたいことをノリノリ音楽にのせて描いている。子どもの生命力と大人の包容力と舞台演出家の茶目っ気がが詰まった愛しくなるような私好みの作品なのに体調悪しで前半ウトウトが痛恨の極み。
その頃の日本は大学生がデモなんかをしていたかもしれないが、私はニャロメを描いていたか。仮面の忍者赤影の真似やシェーは卒業していた気がする。三億円事件の話をしたり、カラスノエンドウの笛を鳴らしながら下校していた頃、ケンちゃんは大好きな人たちとお別れして言葉も違う街へお引っ越しだったんだ。

北アイルランド関係作品メモ
『ライアンの娘』『麦の穂をゆらす風』『マイケル・コリンズ』『クライング・ゲーム』
(2022/04/04 TOHOシネマズ高知5)

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