ブラック・コート

youtubeです。
ロングコートのシャーロックは無条件でカッコイイ!
裾がひるがえるのは、おしまいの方だろうな~と思ったら、やっぱりそうだった(笑)。
[Sherlock] Get Your Coat (Again)

ロングコートを着るならシャーロック、若しくはアル・カポネを目指そう(^o^)。

バスカヴィル家の犬

やはり面白い!
なにせ日本シャーロック・ホームズ・クラブの人気投票のたびに第1位になっている(と思う)。
ベアリング=グールドも文献学的覚書で「この物語は、ホームズが物語を支配している、というよりは物語がホームズを支配している唯一のホームズ物語であるとよく言われる。いずれにせよ批評家も一般的に、ホームズ物語の四つの長編のうち、最大傑作であるとしている。」と書いている。
おそらく、もっとも推理小説らしいのだと思う。殺人事件であり、犯人の動機と手法がハッキリしているし、怪しい人物も数人いる。手がかりが散りばめられているので、読者もホームズ張りの推理をして楽しめるのではないだろうか。おまけにダートムーアの湿気やバスカヴィル家の魔犬伝説が、不気味な雰囲気をかもし出している。そして、他の事件で忙しいホームズに代わってダートムーアに派遣されたワトソンが大活躍なのだ。

ムーアで思い出すのは「嵐が丘」。ダートムーアはイングランド南西部のデボン州で、「嵐が丘」のムーアは北部のヨークシャー州だそうな。どちらもヒースが咲くみたい。(荒れ野はヒースに任せなさい?)
ヒースと言えば、「嵐が丘」のヒースクリフか、ヒース・レジャーか、吉田秋生の「カリフォルニア物語」の主人公ヒースというところだけど、検索したら他のヒースがヒットしてビックリ。

  • ヒースクリフ・セイバーヘーゲン(ゲームのキャラクター?)
  • SAOのヒースクリフ(「ソードアート・オンライン」というライトノベルの登場人物)

いろいろググってみたら・・・・。

  • ムーア(地形)=荒地、湿原
  • ヒース(地形、植物)=荒地、ジャノメエリカ、ヘザー

wikiによると「ヒース(heath)は、本来はイギリス北部、アイルランドなどにおける荒地のことで、独特の背の低い植物が群生する。」とあったので、『P.S.アイラヴユー』で主人公(ヒラリー・スワンク)が、後の夫(ジェラルド・バトラー)に出会ったアイルランドで咲いていた紫の花はヒースだったのかもしれない。

バスカヴィルからこんなとこまで来たか(笑)。

レーピン展図録

東京で10月8日までなので行けないと思い、図録を通販で手に入れた。やっほーい。素晴らしい図録だなぁ。
図録だけでもいいやとあきらめていたら、来年2月16日から3月30日まで姫路市立美術館に巡回してくる。や、ほ、ほーい。日帰りで行けるじゃーん。
「怖い絵2」だか「3」にあった「皇女ソフィヤ」も観れる~。
この美しい図録をながめていると(少し読んでみたら書いてあることも面白い)『おとなのけんか』でジョディ・フォスター扮する奥さんが、お気に入りの画集にケイト・ウィンスレット扮する奥さんのゲロピーをかけられて、きゃー!となった気持ちがよくわかる。

肖像画は、どこかで見たことある人だと思うものがいくつもあって、うえにマット・デイモンとダイアン・ウィーストをスキャンしてみた。他にもふっくらしたバネッサ・パラディ、老けたサム・シェパード、『アラビアのロレンス』でブライトン大佐役だったアンソニー・クエイルが精悍に描かれているものなど。他にも知り合いにいるわ~という感じで、なんだか不思議だ(笑)。

「怖い絵」の「イワン雷帝とその息子イワン」でレーピンを知って、「イワン雷帝~」以外の作品でも、ぜひ、レーピンの実物を観たいと思っていた。2009年に「忘れえぬロシア-リアリズムから印象主義へ」と題したレーピンの作品を含むトレチャコフ美術館所蔵の展覧会は指をくわえていたけれど(広島まで来ていたのにぃ)、今回は見逃さないぞ~。

★イリヤ・レーピン/Ilya Yefimovich Repin 1844.8.5(ユ暦7月24日)-1930.9.29 (ロシア、ペテルブルグ 86歳)2009
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カジポンさんのレーピン紹介と墓参り記録

エドワード・バーン=ジョーンズ展

重陽の日、奈良を早々に切り上げ、三宮で3時間のお買い物タイム(友人)。私はネットカフェにでも行くか~と思っていたが、駅の柱広告にバーン!とバーン=ジョーンズ展が。案内所で聞くと兵庫県立美術館までは20分くらいで行けるというので阪神電車で行ってきた。

ほぼ美形、メタボ体形皆無。弛緩と恍惚というと大げさだけど、血と汗と涙とは無縁の気持ちよさげな表情の人々が物語を演じている。さらさらと気軽に美しいものを観た~という感じでなかなかよかった。やはり、ピグマリオン、ペルセウス、いばら姫、アーサー王あたりが洗練されていて印象に残る。

大学時代に出会ったウィリアム・モリスとは生涯にわたって親交があり、バーン=ジョーンズはモリス商会のデザイナーをしたり、モリスの著書の挿絵を担当したりしていたそうだ。モリスはもちろん、その他の著作で、バーン=ジョーンズが挿絵を担当した書籍の展示もあった。

本人はマンガチックな自画像しか残していないが、ジョージ・フレデリック・ワッツ作の肖像画が展示されていて、バーン=ジョーンズって彼の絵のイメージを損なわない線の細い感じの男前と思った。

珍しいと思ったのは、バーン=ジョーンズが原画(1890年)を描きモリス商会が制作したタペストリ「東宝の三博士の礼拝」(1894年、258×384、、マンチェスター・メトロポリタン大学所蔵)。大きくてとても綺麗だった。

ジョン・エヴァレット・ミレーとの見分け方がイマイチわからないけれど、ミレーは画質がより輝いていて、登場人物にも表情があるかな?簡単な見分け方があれば教えてください。