DVD『高慢と偏見』

『アナザー・カントリー』のトミー・ジャド、やっぱりよい(はぁと)。本当に優しいです。と、ここ1週間思い続け(笑)。
ジャドを演じたコリン・ファースつながりで「高慢と偏見」をまた観てしまいました。放送中はイギリスの女風呂が空になったという(笑)BBCのテレビドラマ。全部で5時間ありますが、観だしたら止められないのです。この調子で何遍観たことやら。
多分、台詞も面白いだろうなぁ。吹き替え版がないのが残念です。

フランスづくし

29、30日と東京でパリ・オペラ座バレエの公演を観てきました。
で、午前中の空き時間で見た映画が、偶然にも2本ともフランス映画でありました。
■ぼくを葬(おく)る
フランソワ・オゾン監督の作品は、私にとっておもしろいけれど好きではない作品ばかりだったように思いますが、『ぼくを葬る』は好きです~。というのは、ひとえに主演のメルヴィル・プポーのおかげ。彼がこんなに男らしく素敵になっていたとは!!!彼は普通の男前というに過ぎないお顔ですが、表情に深みと翳りができておりまして、余命3ヶ月を宣告された青年役が見事に嵌り、美しく切なかったです。『夏物語』の愛すべきとほほな男の子(を演じた少年)が、こんなに成長するとはね~。いろいろ芸の肥やしになるようなことが、彼の人生にもあったのでしょうね。
しかしながら、この作品にもオゾン監督・脚本の「いやらしさ」はありまして、それはまたHPの方に感想を書こうと思いますが、とにもかくにも、オゾン監督の作品であっても美しい男性を主役にしてくれるならば、ええ、もう、好きになりますとも(笑)。
ところで、『ぼくを葬る』のポスターは一見すると「お耽美」なのですが、よく見るとプポー君の脇に赤ちゃんがおりまして、このポスターがお好きな人には申し訳ありませんが、私は二人の雰囲気がとっても不自然で気色悪いと思ってしまいました(^_^;。
公式サイトの表紙が、そのポスターと同じなので、まあ、ご覧ください。
http://www.bokuoku.jp/
■美しき運命の傷痕
素敵なタイトルですよね。
こちらは、タイトルとエマニュエル・ベアールが出演していることしか知りませんでしたが、大変面白いお話でした。でも、演出に迷いがあるような気がします。タイトルバックでは「(大河浪漫的な一家の)物語」が始まるという感じなのですが、実際はストーリーテリング的な演出ではなく、三人姉妹の愛の地獄を一定のリアリティを持って描いています。謎解きとして面白い話なので、これはハリウッドでリメイクして、アメリカ的なミステリー映画にしてほしいな~。
と思っていたところ!
ななななんと、原案はキェシロフスキですと!>スーダラさーん!ご存知でした?

キエシロフスキがダンテの『神曲』に想を得て構想した三部作「天国」「地獄」「煉獄」のうちの「地獄」編に当たる。なお、「天国」編はトム・ティクヴァ監督により「ヘヴン」として2002年に映画化された。
(引用:allcinema onlineの『美しき運命の傷痕』ページの解説から)

そして、監督が、『ノー・マンズ・ランド』の人ですと!
フランス映画だとばかり思っていたら、他にイタリア、ベルギー、日本も一枚噛んでいるらしいです。
あのタイトルバックは、大河浪漫を愛する会の初代様は、お気に入りそうですよ~。
わたくし、二代目は、タイトルバックだけでものすごーく想像がふくらみました。

チェ・ゲバラ

恵比寿ガーデンシネマが開館十周年だとかで、キネ旬10月上旬号にもプレミア11月号にも取り上げられておりまして、十周年の節目の上映となる『モーターサイクル・ダイアリーズ』についても記事になっております。
若き日のチェ・ゲバラが、友人の兄とともにラテンアメリカを原動機付き自転車で旅をするうちに、世間を見る目が変わっていき、彼自身が成長して行くという青春映画だそうです。
で、この坂本竜馬を尊敬していたというチェ・ゲバラ、おっとこまえなんですよね〜。
歴史の雑誌で葉巻をくわえている写真を見て、クラッときましたわ(笑)。
それと『イチゴとチョコレート』という映画でも、登場人物の部屋に彼の肖像写真が掛けられてあって、また男前なんですわ。
彼の一生は、これぞ浪漫派。カッコいいよねー。でも、女性には鼻の下を伸ばしてたそうです(笑)。

ヘタレ論 チェ・ゲバラ

ヴィスコンティ

プレミア日本版は、6月号から編集長が代わったのですが・・・・、う〜ん、なんか面白くなくなってきたな〜。レイアウトがごちゃごちゃして見にくいし。
それはさておき、ちらほら読んでみまするに、東京ではヴィスコンティ映画祭をやるそうな。
私はヴィスコンティはどちらかというと好きです。『ベニスに死す』と『家族の肖像』が一番好き。
ところが、この記事を読んで『若者のすべて』と『熊座の淡き星影』を見直したくなりました。
『若者のすべて』は、アラン・ドロンがよかったんですよーーー。彼の素足にきゃいーんとなりました。それにゴッホ作のアルマン・ルーランの絵が飾ってあったの。アルマン・ルーランは、美青年なんです〜。
『熊座の淡き星影』は、あんまり覚えてなくて、この記事で「姉と弟の近親相姦を描く現代版『エレクトラ』」と紹介されているのに、えー!?そんなんやったっけ?
とまあ、そんな理由で見直したくなった次第です。