モテキ

楽しかった!歌謡映画になっていた。それなのに出てくる歌を知らないのが悲しひ。ただし、ウェブ映画の部分(エンドクレジット)では
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!
という感じだった(笑)。
本編中の名言(迷言)がクレジットされているのも(^▽^)ケケケ。
シャボン玉、ミラーボール、雨に泥。ストレートな恋愛映画の料理の仕方が素晴らしいと思う。
藤本幸世(森山未來)
みゆき(長澤まさみ)
るみ子(麻生久美子)
山下ダイスケ(金子ノブアキ)
墨田(リリー・フランキー)
監督:大根仁
(2011/10/10 TOHOシネマズ高知8)

はやぶさ/HAYABUSA

眼鏡率高し。皆、研究者、技術者に見えたし、各人の個性が面白かった。宇宙だけでなく研究所やロケット打ち上げ場所(内之浦?)の映像が綺麗なのもよかった。そして、なじみのない世界を垣間見せてくれ、色々教えてもらえるのが何より楽しい。また、狂言回し水沢恵(竹内結子)の転機物語としても楽しめるように作られていて巧い。
打ち上げまで大いに笑わせてくれたので、「これはパンフレット、買い」だと思いながら観ていたけれど、打ち上げてからは笑いどころがほとんどなくなり残念。おしまいには少々疲れて、パンフレットは買わず仕舞いだった。
的場(西田敏行)
坂上(高嶋政伸)
川渕(佐野史郎)
監督:堤幸彦
(2011/10/10 TOHOシネマズ高知3)

ツレがうつになりまして。

両親と一緒に観た。母は眼鏡をはずして涙をぬぐっていたし(近くに座っていた人のすすり泣きも聞こえた)、父は後で感動的なところが何カ所かあったと話していた(困難があったとき一緒に乗り越えていくのがよかったそうだ)。ひじょーに珍しいことである。私はなんだか妙な感じだ。ツレアイがいないから感慨もないのだろうか。美術や小道具、イグアナを含む脇役などいい雰囲気なのに、鬱病についてなど説明的だったし、心情をセリフにしすぎていると感じた。それでもハルさん(宮崎あおい)とツレ(堺雅人)は、持ちつ持たれつの関係がよいと思った。また、ハルさんが持つ側になって人として作家として成長したのもよかった。イグアナの皮膚が乾燥しているのが、よくわかったのもよかった。
監督:佐々部清
(2011/10/09 TOHOシネマズ5)

東京公園

例えば「宇宙人にどう東京を紹介するか」など、いかにも作られた感のするセリフがところどころあるものの、つもった落ち葉のようにふかふかで、斜めの日差しもやわらかい、憩いの映画になっていた。秋の空気のような爽やかさもあった。意外だったのは、青山作品にユーモアがあることと、「青山くん、君は映画小僧だったのかーーー!?」というくらい既存の映画がでてくること。原作があるとのことだから、もしかしたら原作者が映画小僧なのかもしれない。鑑賞後、監督のトークがあったので、そこで質問をすればよかったが引っ込み思案でいけない。
全体的にゆったりとしており、光司(三浦春馬)と親友のヒロ(染谷将太)、あるいは光司とヒロの元彼女である富永美優(榮倉奈々)のやりとりなど、そのテンポが保たれたうえで可笑しくてたまらなかった。ところが、光司が「けじめ」をつけるため、姉美咲(小西真奈美)のマンションを訪れるシーンは、とんでもなく緊迫しており、最大の山場となっていた。気の弱い私など恐怖を感じたほどで、「あー、お姉さんを裸にしてしまった(オロオロ/ドキドキ)」と心臓に悪かった。それでも二人がそれぞれの気持ちを確かめた後は、憑きものが落ちたと言ってよろしく、これで美咲姉ちゃんも次に進めるというものだ。(ちなみに、キスで決着がつくシーンのある作品『P.S.アイラヴユー』、好き~(^_^)。)
歯科医師の初島(高橋洋)も妻(井川遥)と向き合い、浮気の疑いにけりを付けて次に進んだ。相手が亡くなったことによって向き合うすべがない美優とマスター(宇梶剛士)は、自分の気持ちに折り合っていくしかないのかな(?)。
セリフがほとんどなくて楽ちんなはずの井川遥。存在感があった。特に志田杏子としてのセルフポートレイト、いいわ~。
潮風公園の海の色、大島を離れるときの夜景、紅葉、志田家の部屋、カメラを構えた光司の脇のしまり具合などもよかった。
監督:青山真治
(えいネ~:高知県映画上映団体ネットワーク 2011/10/04 高知県立美術館ホール)
『東京物語』『東京兄妹』『東京家族』東京特許許可局