毎日かあさん

面白かった。感動した。
やはり笑わせてくれる映画っていうのは良い。
家族の映画っていうのも断然良い。
全ての女性が毎日かあさんしているわけじゃないよと、最後に疎外感を感じたけれど、子どもは宝っていうのはわかる。
家族の経験があれば、みな感動するんじゃないかな。
でも、毎日かあさんしていたはずの我が母がこの映画を観た感想は、「まあ、こんなもんやろね」。
(わはは)

ザ・タウン

やるねぇ!ベン・アフレック監督。
なかなか面白かった。
強盗から足を洗いたい、愛する人とこの町から出たい。ヤクザ映画の王道パターンのような気もする。
気の利いたセリフもあって、共同脚本家としても才能を発揮。
だけど、あの結末は・・・。そこだけが不満。
なかなか良い俳優がそろっている。
ジェレミー・レナー(ジェム:ダグと強盗。人間凶器の危なさ。)
レベッカ・ホール(クレア:銀行支店長。強盗の被害者。ダグと愛し合う。)
クリス・クーパー(ビッグ・マック:ダグの父ちゃん。服役中。)
ジョン・ハム(FBI捜査官:嫌なヤツ。でも、男前。)
そして・・・・、
ピーター・ポスルスウェイト(花屋:悪いやつ。)
[追記]
強盗を働いたうえに、悪の親玉とはいえ人を殺しておいて、警察にも捕まらず死にもせず、フロリダあたりでのんびり(?)しておっちゃいかんと思うなぁ。映画としては、ジェムみたいに死ぬのが正しいと思う。あるいは捕まって、あのFBI捜査官にねちねちと(父親のことも含め)嫌みを言われ、観客の同情を引くのもいいと思う。もしくは天罰が下るか、お天道様に顔向けできない裏街道を歩き続けるか。強盗と殺しのケジメはつけておいてほしかった。

ウォール・ストリート

感動した!(びっくり。オリバー・ストーンでっせ(笑)。)
シャイア・ラブーフの名前をやっと覚えた。『インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国』『イーグル・アイ』『ニューヨーク、アイラブユー』しか観てないけど、どの彼も好きだ~。目が語るねぇ。
ジェイコブ・ムーア(ラブーフ)が父とも思うルイス・ゼイベル(フランク・ランジェラ)の仇をウォール・ストリートで討つって、可愛い~~。仇のブレトン・ジェームズ(ジョシュ・ブローリン)に対するメラメラ感。どうしてバイクで競り合う必要が?ラブーフにバイクが似合うからか?
キャラクターの面白さは、ゴードン・ゲッコー(マイケル・ダグラス)がダントツで、彼の娘ウィニー(キャリー・マリガン)とジェイクが婚約するんだけど、ゴードンのお陰で破局してしまう。ジェイクの涙顔が可愛い~(泣いてほしい男優がまた増えた)。ウィニーも可愛くてお似合いの二人でとてもよかった。
いかん。ラブーフの話ばかりだ(^_^;。
シャボン玉に感動したんだけど、帰宅してキネ旬でストーン監督と田原総一朗の対談を読んで、これまたビックリ。
私の思ったシャボン玉の意味とストーン監督のとでは意味が違う!
うぬぬぬぬ。流石、オリバー・ストーン。人が悪い。
私はとても人が善いのだなあ。
[追記]
飛んでいくシャボン玉を観て思ったこと。
初めにシャボン玉が出てきたシーンは、ルーは資金繰りで追い詰められていて、ジェイコブはそれを知らないけれどルーの様子を見て心配し、公園内をいっしょに歩いていくシーン。公園で遊ぶ子供たちのシャボン玉が一つ空に舞いあがっていく。いやー、オリバー・ストーンも丸くなったなー。父とも慕うルーを心配する場面にシャボン玉を飛ばすとは。抒情性を感じさせるファミリー映画やのう。
次のシャボン玉が出てくるのはラストシーンで、ジェイコブに子供が生まれ、屋上でパーティをしている。晴れた空に舞いあがるシャボン玉。いや~、バブルもシャボン玉に変身するのだなぁ。ジェイコブも「マネー」でなく「お金」を儲けるような働き方に変わるのだろうなぁ。
ところが、オリバー・ストーンは、バブルが弾けても、また新たなバブルが生まれるよという意味でシャボン玉を飛ばしたのだそうな!
原題は、「WALL STREET: MONEY NEVER SLEEPS」。私が甘かった(完敗)。

アイガー北壁

登攀シーンは、ホラーでもないのに顔を覆った指の間から観た。
山岳映画の景色、スリル、絆など、期待どおりだったけれど、期待以上の面白さを期待してたのかも(笑)。
「栄光か悲劇でないと記事にはならない」というベテラン新聞記者の言葉を否定するような結末を望んでいた。全員無事に下山したって、ほらほら、ちゃんと映画として面白いでしょ、というふうに栄光でも悲劇でもない物語だってすごいんだというところを見せつけてほしかった。(言わば「生き残ることが栄光だ」という物語。)だけど、あっという間に3人亡くなり、あの結末だ。私にとっては大どんでん返しだった。だって、一人でも生き残らないと、北壁での出来事の細部は、作り手の想像の域を出ないこになってしまう。もしかして、トニー(ベンノ・フユルマン)はあの状態のまま、ルイーゼ(ヨハンナ・ヴォカレク)に細部を語り尽くしたのか????と思いながら観ていた(^_^;。
結局、登攀シーンを山場に据えながらも、麓でのうのうと見物している人たち(記者だけではない。また、麓だけではない。)への批判がメインの映画のような気がした。新聞に栄光か悲劇を期待している見物人が大勢いるから、ナチスが若者を国威発揚の犠牲にしたり、後の登攀成功時にはオーストリアとの併合に利用したりできるのだと思う。