「高慢と偏見」BBC

毎年、新緑の季節になると見たくなるBBCのテレビドラマ「高慢と偏見」(1995)。ほらほら~、緑がきれいー!
「高慢と偏見」
いつの頃かDVDを買って繰り返し見ていたんだけど、それは字幕版のみ。吹き替え版が出るのをじっと待っていた。そしたら、えーっ、2011年12月に発売されてたの~!と先日の黄金週間に知って即注文。既に3回見た(笑)。
19世紀のラブロマンスというか、婚活事情というか、ストーリーがわかっていても風景、建物、衣装等が美しく、登場人物も主役から脇役、端役に至るまで適材適所で会話が辛辣だったり愉快だったり何遍見ても面白い。

「高慢と偏見」ミスター・ダーシー
ミスター・ダーシー(コリン・ファース)。登場したては田舎の社交界を見下した感じ。自尊心が高く尊大に見える。そのうえ嘘がつけない正直者で、社交辞令を言わず、気に入らない相手には不機嫌な表情のまま接するので、偉そうに見えることこの上なし。大金持ちだから世間の評判が悪くても困ることは一つもない。もし、ミス・エリザベス・ベネット(ジェニファー・イーリー)に求婚を拒絶され、自らを省みることがなかったら、一生「高慢な人」という評判を背負うことになったかもしれない。

「高慢と偏見」おじぎ
しかし、そんな彼も身分の低い人に対して「おじぎ」ができるようになった!

「高慢と偏見」どうしたのかしら
「あれが、高慢なミスター・ダーシーなの?気さくで感じのいい紳士じゃないの。」
「あんなに変わってしまって私も驚いているの。いったいどうしたのかしら?」
いや~ん、ミス・ベネット。あなたが、こっぴどく振ったから、自己改革したのよ~。改革には痛みを伴うじゃなくて、痛みを克服しようと改革したのよ~。

「高慢と偏見」恋する瞳
恋する男子はキレイさ~、けしてお世辞じゃないよ~

「高慢と偏見」恋する瞳
あわてないで、お嫁サンバ
一人のものになる前に、まだまだイロイロあるのよね~

「高慢と偏見」レディ・キャサリン・デ・バーグとの対決
ミス・ベネットとダーシーの伯母レディ・キャサリン・デ・バーグとの対決。「どこがレディじゃ」というほど、理不尽、かつ、高圧的にミス・ベネットを責める。しかし、リジー(ミス・ベネット)も負けてない。二人の激突・丁々発止は、ミスター・ダーシーの求婚シーンに並ぶ最大の山場だ。レディ・キャサリンみたいに言われると、私など頭の中が真っ白になって一言も言い返せないが、リジーは頭の回転が速いので論理的にも完璧に反論する。怒り心頭に発しているにもかかわらず、抑制がきいて言葉づかいが乱れない(あっぱれ)。

リジーは聡明で機知に富み、活発で生き生きと輝いている。とても賢いのに(美男子という設定で)物腰の柔らかいミスター・ウィッカムにコロリと欺されるし、ミスター・ダーシーにプライドを傷つけられて「なんて嫌な人」と思い込み、彼の率直さや誠実さに気づくまでえらく回り道をしてしまう。そういう弱点を含めて、今まで出会った古今東西の登場人物のうちで最高に魅力的なヒロインだ。

レディ・キャサリンとダーシーを比較すると、よい家柄に生まれ高い身分を誇りに思っていることは同じでも、そういう身分の者のあるべき姿像が伯母と甥とでまったく異なることに気づく。リジーがダーシーを拒絶したとき、ダーシーの胸に一番堪えたのが「あなたがもっとジェントルマンらしく振る舞ってくださっていたら」という非難だ。身分の高い者は教養を身につけ品位を保たなければならない、それでこそジェントルマンという思いがあったのだろう。ジェントルマンらしくなかったという指摘を非常に重く受けとめたということは、それだけ誇り高いということだ。言い換えれば、誇りに思えば思うほどジェントルマン度が高くなるということだと思う。

「高慢と偏見」二度目の求婚
ハッピー・エンディング。
しあわせ(^_^)。

BBC「シャーロック」シリーズ2

予約していたDVDが連休前に届いたので、当然、「シャーロック」三昧(^o^)。
第1話「ベルグレービアの醜聞」のラストは、シャーロックの妄想か現実かイマイチわからなかったが、再見するとどうも現実っぽい。
アイリーンがシャーロックに最後のメールを送信。→例の着信音。→アイリーンの「もしかして」という笑顔。&音の方を振り向く。→「合図したら逃げろ」→シャーロックが太刀を振り回す(合図)。→アイリーンの笑顔。
となると、ジョンに内緒でどうやってカラチに行ってたのか?など疑問もうかぶんだけれど、そういうこと考えるのは苦手なので現実ってことでいいじゃんと片付けた。でも、こんなページを発見。

SHERLOCK SEASON 2「ベルグレービアの醜聞」の件

・英米政府の共闘部隊により、カラチでテロ組織壊滅作戦が展開。
・作戦にはアイリーンを利用。
・アイリーンが死の危険にさらされると知り、シャーロックも作戦に参加。
・作戦の最終局面にてシャーロックの手によりアイリーン救出。
・したがってアイリーンは生きている。

と書き手の太之輔さんが最後にまとめていらっしゃる。その考察の過程には感心せずにはいられない。
他にもいろいろ考察(妄想?)されているブログを発見した。これって21世紀のシャーロッキアンだわ~。

第2話「バスカヴィルの犬(ハウンド)」は、全体として不気味で怖いのに二人にかなり笑える。
第3話「ライヘンバッハ・ヒーロー」は、もうジョンが可哀想で、またしても涙が出た。

ブラック・コート

youtubeです。
ロングコートのシャーロックは無条件でカッコイイ!
裾がひるがえるのは、おしまいの方だろうな~と思ったら、やっぱりそうだった(笑)。
[Sherlock] Get Your Coat (Again)

ロングコートを着るならシャーロック、若しくはアル・カポネを目指そう(^o^)。

BBCシャーロック「大いなるゲーム」

ふふふ、ふふふふふふふ。
シリーズ1のDVDボックスセットが届いて、この土日は「シャーロック」漬けだった。

シャーロック
足指がよく動く。
第3話「大いなるゲーム」

見れば見るほどジョンとシャーロックが可愛くなってくる(笑)。私は原作を推理小説ではなくキャラクター小説(バディ・ノベル)と思っていて、謎解き部分より二人の遣り取りが好きだったので、BBC「シャーロック」のキャラ立ちまくりが嬉しくて可笑しくてたまらない。
これまでホームズと比べて控えめに描かれていたような気がするワトソンが、ホームズと対等に個性を発揮していて面白い。(ジュード・ロウのワトソンもロバート・ダウニー・JRのホームズと対等だったので、これが流行のワトソン像なのかもしれない。)
それにBBCのジョン(マーティン・フリーマン)とシャーロック(ベネディクト・カンバーバッチ)は、見た目の組み合わせが最高!ロングコートを翻すシャーロックと軍人歩きのジョンが並んで去って行くシルエットなど素晴らしい!音楽も!

で、第3話では、第1話の「ピンク色の研究」から名前が出ていたモリアティ(アンドリュー・スコット)と、いよいよ御対面。いや~、シャーロックに勝るとも劣らない変人ぶりだ。シャーロックより確実に気持ち悪い(笑)。ジョンのことをやたらと「ペット」って言うのも失礼な(笑)。でも、そう言われるとペットに見えてきたりして(爆)。
このモリアティ像は衝撃だった。老教授のイメージが強かったから。だけど、これだと、一歩間違えばシャーロックもこうなっていたかもしれないというのがよくわかる。シャーロック、紙一重だったんだねぇ!

(BBC版からうかがえるヤング・シャーロックは、兄マイクロフトに頭でかなわず、推理をひけらかしては友だちに嫌われ、自分の頭のよさを誰にも認めて(誉めて)もらえず、麻薬を初めとして色々やんちゃをしていたものと思われる。現在でもマイクロフト(マーク・ゲイティス)に対してはやんちゃぶりを発揮している。)