アジョシ

ウォン・ビン、かっちょいいーーー!!!憂いのある瞳がいいわ~。今後もウォン・ビンは、どんどん走ってもらいませう。可哀想な役柄ばっかり与えちゃって(願)。
これでもか、っちゅうくらい憎たらしい性悪兄弟(マンソク:兄(キム・ヒウォン)、ジョンソク:弟(キム・ソンオ))だから、退治するのに血祭り結構。多少のえぐみは我慢の範疇。白黒ハッキリの始末のつけ方は、いっそスッキリするかもね。だけど、この映画はやはり、寄る辺ない少女ソミ(キム・セロン)と無口なおじさんテシク(ウォン・ビン)の有機交流電灯が密かに明滅し合う様に心を惹かれ、少女とおじさんの不幸合戦みたいな境遇に胸が詰まり、おしまいには涙の防波堤が決壊することとなっているのがいいのだ。
(もう一人のアジョシ:ソミが万引きしたのを見逃す駄菓子屋のおじさんは、殺伐とした街で唯一ほっとするキャラクターだった。)
兄弟のカッチョイイ手下(タナヨン・ウォンタラクン)
THE MAN FROM NOWHERE 監督:イ・ジョンボム
(2011/10/29 TOHOシネマズ高知3)

三銃士 王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船

退屈はしなかったんだけど、ワクワクもしなかった。予告編は巧く作ってあったなぁ。
王(フレディ・フォックス)と王妃(ジュノー・テンプル)が可愛くて好き(^_^)。
ロシュフォール(マッツ・ミケルセン)、リシュリュー枢機卿(クリストフ・ヴァルツ)の悪役がエレガント。ミレディ(ミラ・ジョヴォヴィッチ)、バッキンガム公爵(オーランド・ブルーム)は小粒。アトス(マシュー・マクファディン)、アラミス(ルーク・エヴァンス)の見分けが難しい(?)。
映像も役者も全体的に軽くて平面的な印象だった。
ダルタニアン(ローガン・ラーマン)
ポルトス(レイ・スティーヴンソン)
プランシェ(ジェームズ・コーデン)
コンスタンス(ガブリエラ・ワイルド)
THE THREE MUSKETEERS 監督:ポール・W・S・アンダーソン
(2011/10/29 TOHOシネマズ高知6)

ミスター・ノーバディ

観る人によって様々な解釈が可能な作品だと思う。そっとプリズムを覗いているような、ささやき声に耳を澄ましているような感じがする映画だった。
人生、どう転んでもままならない哀しさが、ひたひたと水のように押しよせる。どのニモも水に溺れる苦しさを味わい、どこかのニモに逃避する。生まれなければよかったという思いが両親の出会いを単なるすれ違いに変換し、ニモを消してしまいさえする。
確かだと思ったのは、ニモは溺れたことがあるってことと、彼にとって最も大切な人はアンナだということ。エリースと結婚したニモも、ジーンと結婚したニモも心のどこかにアンナがいるような気がした。だから、灯台の見えるベンチでアンナと出会えたとき、出会えたニモを残して、他のニモは消えてしまったと思う。
ニモ(ジャレッド・レト)
アンナ(ダイアン・クルーガー)
エリース(サラ・ポーリー)
ジーン(リン・ダン・ファン)
パパ(リス・エヴァンス)
ママ(ナターシャ・リトル)
ニモ:15歳(トビー・レグボ)
アンナ:15歳(ジュノー・テンプル)
エリース:15歳(クレア・ストーン)
ニモ:9歳(トマ・バーン)
アンナ:9歳(ローラ・ブリュマーニュ)
『プリンセス・ブライド』(ロブ・ライナー)・・・物語つながり
『未来世紀ブラジル』(テリー・ギリアム)・・・逃避つながり
「銀の三角」(萩尾望都)・・・選択つながり
MR. NOBODY 監督:ジャコ・ヴァン・ドルマル
(2011/10/15 あたご劇場)