ミロ展


とても面白かった!目玉オヤジや一反もめん出演。画面に奥があるミロの版画は宇宙空間ぽい。

版画は小さくて、保存のため照明も暗くて、数ばかり多くて、どっと疲れるので、あまり期待してなかったけれど、大きい、明るい、展示数もちょうど。しかも、ほとんど貸し切り状態。さーっと観たので疲れなかったし。今は改めてもう一度見に行きたいと思っている。

色彩の美しさや形の面白さもさることながら、版画が立体的に見えることに驚いた。
たとえば、真ん中と右の画像は、黒で描かれた部分とグレーの背景の間には明らかに空間があった。右のアンテナを振り回しているように見える人(?)の赤い目と青い目は黒の枠と背景の間に浮かんでいる。
私にはほとんどの版画が三次元に見えた。左右への空間の広がりはあまり感じなかったけれど、かなり奥行きがある。描かれているものの色や太さによって、あるものは手前に、またあるものは遠くに見える。
また、何の試行錯誤も作為もなく描いたように見えるのが凄い。自由でユーモラスで、なんだか元気を分けてもらえるような感じだ。

実物があまりに美しいので図録を見るとガッカリしてしまう。図録は平面にしか見えないし。版画の色んな方法が図解されているのはよかった。う~ん、どうしよう。また見たくなるかな。地元の展覧会は、とことん迷えるからいいなぁ。レームブルックなんか2004年に観たのに図録を買ったのは昨年だもんね。とりあえず、実物があるうちに、もう一回だ。

(2012/08/22 高知県立美術館)

琳派が高知にやってきた

展覧会のチラシ。若冲、其一が印象に残った。

やはり目玉の伊藤若冲が素晴らしかった。チラシに使われた「雪中雄鶏図」もよかったし、特に水墨画「鶏図押絵貼屏風」には目を見張った。鶏の鋭い動きや偉そうな感じがよく出ていて、活動写真になっていた。若冲と言えば絢爛な絵のイメージがあったけれど、今回、動く水墨画(風に吹かれる竹もよかった)を描いた人としてもインプットされた。
鈴木其一は、今日初めて名前を覚えた。鴨と家鴨や藤もよかったし、「朴に尾長鳥図」なんか渋くてカッコいい今風の絵だと思った。

いいなと思った絵は、近づいてみるほど良い。細密で繊細。着物の柄や葉脈まで描ききっている。作者不詳の絵も見入ってしまうものがあった。
鎌倉から明治まで、掛け軸、屏風、巻物、工芸品などなど、なんかで系統立てているのだろうけど、そのへんは猫に小判。あんまりよくわからなかった。

数年前に応挙展を観てから、お宝鑑定団に出てくる掛け軸が本物か偽物か、当たる確率が高くなった。今日は「ざっとした絵やなぁ」と思っても、よく観ると「これは真似できない」とわかるものが数々あったので、お宝鑑定団で外していたのも今後は当たるような気がする(?)。クローズアップにしてくれたら、かなり当たると思うけどなあ。そんなわけで、職場でも、「お宝鑑定団で本物・偽物の見分けがつくようになるで~」と、この展覧会をすすめようと思う。

レームブルック展図録

高い、重い、場所を取るので買わないことにしているカタログを買ってしまった。
印象に残る展覧会は数あれど、四半世紀以上(?)も前に名古屋で観たゴッホ展、2005年のベルリンの至宝展(エジプトコーナー)、そして、2004年のレームブルック展がベストスリーだ。(ベルリンの至宝展は円山応挙展に差し替えようか迷うところ。)
三浦雅士さんが「バレエ入門」(新書館)で「妙なことを言うようですが、芸術というのは身体に効きます。素晴らしい絵は身体にいい。詩もそうです。精神の問題ではありません。身体としての問題です。呼吸が違ってくるのです。」(p259)とおっしゃっているように、上記の展覧会は脳細胞の隅々まで酸素がいきわたる感じがして疲れなかった。(三浦さんの定義では、人を無用に疲れさせるトリアー作品は芸術ではないが、『アンチクライスト』の冒頭のスローモーション・シーンは芸術ってことになるのでは?)

振り向く女(1914/ブロンズ/91.9×24.6×29.1cm/ヴィルヘルム・レームブルック美術館)
ブロンズなのに温かみを感じる。表現されているのは寒さや恐れのようだ。
本当の人間に比べると頭手足が長すぎる像がある。形がどんなでも、やっぱり人間らしい温かみを感じさせられる。そのうえで何らかの感情が伝わってくるところが素晴らしいと思う。
レームブルックは、日本語ウィキペディアに載ってないようで残念。
カタログの成果。彫刻。
「女のトルソ」兵庫県立美術館
「立ち上がる青年」愛知県美術館
「もの思う女の頭部(ほっそりした首の少女頭部)」(株)石本建築事務所
ヴィルヘルム・レームブルック←特別展の感想。
ヴィルヘルム・レームブルック展←高知県立美術館の解説。
レームブルック片付け←愛知県美術館ブログ。おもしろい!
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